「弁理士資格を取りたいけど、どの講座が良いのかわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
弁理士は難関国家資格であり、対策講座も数多くあります。
しかし、それぞれの特徴や違いはなかなか分かりにくいものですよね。
今回はそんな方のために、おすすめの弁理士の通信講座や予備校をご紹介していきます。
皆さんの講座選びに、少しでもお役に立てば幸いです。
通信講座と予備校 おすすめはどっち?
いざ弁理士試験の勉強をしようと思っても、通信講座と予備校ではどちらが良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
校舎は近くにあるのか、価格、教材の充実度、合格率、フォロー体制など、優先順位は人によって異なります。しかし、総合的に判断した結果、やはり通信講座の利用がおすすめです。
通信講座には、勉強する時間と場所に制約がほとんどありません。講義がライブ配信で時間が決まっているような講座でも、視聴できなかつた場合のフォローがある場合がほとんどです。収録した講義を配信している場合には、24時間365日何度でも視聴できます。
通勤通学時間、仕事や家事の合間、その他の隙間時間を活用できますので、まとまった勉強時間が確保できない方には最適だと言えるでしょう。
また、講座価格も通学講座よりも低く抑えられています。
今回は弁理士試験の通信講座の中からおすすめの講座をランキングにしましたのでぜひ参考にしてください。
失敗しない講座選び
弁理士講座を選ぶ上で大切なポイントが5つあります。
テキストの質
いうまでもなく、テキストの質は学習の質に大きく影響します。特に通信講座を検討する場合、「見やすさ」「わかりやすさ」などの教材の質を見極めなければなりません。
市販の参考書や問題集と変わらないレベルであれば、わざわざ受講する意味がありません。
各通信講座の特徴を比較し、見極めて自分に最適な講座を選んでください。
講座価格
弁理士試験対策の講座は、相場が30~40万円です。決して安い金額ではありません。特に多くの校舎を運営し、多くの講師を雇用している場合にはかなりの固定費がかかります。それがある程度講座価格に反映されています。
したがって、価格がそのまま講座の質につながるわけではないのです。
実際、通信講座は上記の相場価格よりも安いですが、非常に充実した講座を展開している会社も多くあります。ただ、安さだけに惹かれて選ぶのはやめましょう。自分に合っているか、内容と見合っているかなどを検討することが大切です。
講師
講師との相性も重要です。難しい内容でも理解しやすい講義かどうかは、学習を継続できるかどうかに直結します。
しかし受けてみないと分からない部分があるのも確かです。講師の評判については、各社の公式サイト内にある受講者の声などを参考にすると良いでしょう。講師にもそれぞれ個性があり、話し方も進め方も異なります。
自分にはどのような講師が合うのか、把握した上で講座を選びましょう。
サポート体制
弁理士のような難関資格試験に挑む場合、モチベーションが維持できるかどうかがポイントになります。そのため、受講生に対するサポート体制が整っているかどうかを確認する必要です。
例えば、スマホで学習のスケジュール管理や進捗度の確認機能など、自分がそれを活用し学習の継続につながるのかしっかりと検討しましょう。
会社の信頼度
講座を販売している会社が、社会的に信用があるのかどうかも大切です。良質な講座を社会に提供できていなければ、信用は築けないからです。確かめるたには、合格実績や口コミが役に立つでしょう。
また、弁理士以外にも資格対策講座を実施している場合には、その評判も確認すれば会社全体の評価も分かるはずです。
1位:資格スクエア(通信講座)
- 大手予備校と比較すると、低めの価格
- 人気を誇る強力な講師陣
- 高品質で充実した教材
大手予備校の場合は30〜40万円が相場ですが、資格スクエアの弁理士講座は265,000円となっています。
また、弁理士講座の教師である菊池徹先生は自身で特許事務所を運営しており、書籍の出版歴もあるため非常に信頼性のある講師といえます。
教材に関しては、通信講座は質・量ともに物足りないと思われているかも知れません。
しかし、資格スクエアの講座は、基礎講座約110時間、青本50時間、短答対策講義約95時間、論文対策講座約100時間と十分に合格に必要な情報量を備えています。
資格スクエアの講座は数ある講座の中でも、総合的に抜群にコストパフォーマンスが優れていると言えます。
2位:LEC東京リーガルマインド(通学・通信講座)
- 高い合格実績
- 全国の校舎を利用した自習室
- アウトプット(演習)が充実
- 講座価格は高め
LECの講座で注目するべきなのは、高い合格実績です。
2017~2019年度の弁理士試験の初回受検での合格者5人中4人がLEC受講生でした。
つまり、初回合格者の8割がLECから輩出されているということです。
さらに大手予備校ならではの全国展開と、自習室の提供によって受講生の自習をサポートします。自宅では集中できないという方には非常におすすめで、これは通信講座にはない利点です。
そして、LECでは演習の講義がたっぷりとあります。入門で30時間、論文の答練が24時間、短答の答練が39時間とあり、合計93時間です。これだけの時間を確保している講座は他にはありません。
講座価格は少し高めで約50万円です。しかしLECの講座は知名度や実績は申し分ありません。キャンペーンで数万円割引になることもあるのでチェックしてみてください。確実に合格を目指したい方には向いている講座かと思います。
LECは通信と通学のどちらも行っており、さらに校内の端末で通信クラスの視聴ができる「Webシート受講」というものもあります。家では勉強できないけれど、決まった時間に通うのが難しいという方にはおすすめです。
3位:STUDYing/スタディング(通信講座)
- 低価格No.1
- 利便性を徹底追求したスマホ学習システム
- 経験豊富な講師による講義
- 演習量はやや少ない(市販教材で補完が望ましい)
スタディングの講座は、なんと言っても圧倒的な低価格と、隙間時間を利用できるスマホ学習が魅力でしょう。
基礎・短答・論文総合コースはなんと74,000円。
しかし講義時間は基礎/短答講座約130時間、短答解法講座約30時間、論文対策講座約17時間、本試験予想問題演習解説講義1.5時間、論文問題演習解説講義15時間と基礎がしっかりと学べるようになっています。
さらにスマホ学習では、講義の視聴だけでなく全ての教材や学習計画などを閲覧できます。これは、多忙な社会人が通勤時間や休憩時間などを有効に利用するのに大変役に立ちます。
講師はかつて大手予備校で指導していたベテラン講師が1人で一貫して講義を行います。
価格を抑えたい、まとまった学習時間を確保できない、といった方には最適の講座だと言えるでしょう。
4位:資格の学校TAC(通学・通信講座)
- 安定の合格実績
- 短答式と論文式をを同時並行で学習できる
- 価格設定は高め
また、TACの学習方法としては短答式と論文式の勉強を同時並行で行うのが特徴です。
同時に行うことで重複している部分を省くことができるので、より効率的な勉強ができます。
論文試験の内容が短答式試験で役に立つ傾向があるので、この勉強法は効果的だといえます。
教材、教師、実績などは申し分ないですが、いずれの講座も約40万円と高めの設定です。
しかし、大手予備校ならではの合格実績やフォロー体制は魅力であり、「価格よりも内容重視」という方はぜひチェックしていただきたいと思います。
5位:アガルート(通信講座)
- 合格すれば、「全額返金保証」
- 工夫満載のオリジナルテキスト
- 歴史が浅く、合格実績が掲載されていないのが難点
アガルートの講座で特筆すべきは、合格時に受講料全額を返金するという制度です。しかも、お祝い金3万円が進呈されます。
つまり、合格すれば無料で受講できる上に3万円がもらえてしまうということです。
フルカラーのテキストはイラストや図が盛り込まれていて見やすく、内容もよく練られた質の高いものです。
ただ惜しいポイントとしては、歴史が浅く合格実績が公表されていないことです。したがって、講座に対する信頼性についてはまだ確立されているとは言えないでしょう。
6位:代々木塾(通学・通信講座)
- 弁理士試験に特化したスクール
- 少人数制で一人ひとりに合った学習
- 大手に比べて価格は安い
代々義塾は現役の弁理士が塾長を務めており、昭和56年の開設以来、弁理士試験に特化した受験機関として運営されています。通学・通信のいずれの形態でも講座を展開していて、通学講座は少人数制で行われており、受講生がその場で疑問を解決できるようになっています。
講座価格は、約15~20万円の設定で大手予備校に比べると割安になっています。
しかし、口コミなどが少なく知名度も高いとは言えません。
少人数で集中できる環境で学びたいという方にはおすすめの講座です。
弁理士試験の難易度は?
合格率は6~8%
弁理士の合格率は6~8%程度です。そのため、1回で合格することが非常に難しいのが実情です。実際、平成30年度の試験では、合格者の平均受験回数が3.8回でした。
このように、非常に難易度が高い試験であるため、通信講座等でプロ講師の指導を仰ぐことが必要だと言えます。
必要な勉強時間は3000時間
弁理士試験に合格するためには、約3000時間の勉強が必要だと言われています。
講座を利用した場合の講義時間は大体200〜300時間です。つまり自習の時間が重要ということになります。講座を受ければ合格できるという甘い試験ではありません。
しかし通信講座などを利用すれば、より短期間の準備で合格できる可能性は十分にあります。
講座を選ぶ際は講義の内容だけではなく、いかにモチベーションを下げず効率的に自習を行えるかどうかも見ておくと良さそうです。
独学で合格できるか
弁理士試験に受験資格はありません。だれでも受験できます。
しかし、実際には大学の法学部出身で、ある程度法律に関する知識がなければ独学での合格は極めて困難です。
特に論文試験については独学での対策は非常に難しく、合格まで何年もかかってしまうことが多いようです。
ポイントをおさえ、効率的に勉強するためには、やはり予備校や通信講座を利用することをおすすめします。
まとめ
さて、ここまで弁理士試験対策講座について解説してきましたが、いかがでしたか?
まとめておくと、
- 通信講座なら「資格スクエア」
- 通学講座なら「LEC東京リーガルマインド」
がおすすめです。
しかし、これだけでは判断できないという方は、各講座で無料の資料請求などがあるのでぜひ手にとってみてください。
弁理士の合格までは果てしない道のりですが、皆さんの合格をサポートしてくれる講座が見つかることを祈っています。
ぜひ自分に合った講座を見つけ、弁理士試験に合格しましょう。

監修 資格LIVE編集部
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