【簿記2級/3級】独学合格の必勝法!オススメテキストや勉強法を詳しく解説!

【簿記2級/3級】独学合格の必勝法!オススメテキストや勉強法を詳しく解説!

簿記(日商簿記検定)は国家資格ではありませんが、その有用性を認知されている最も信頼度の高い資格の1つです。主には、日々の経理業務や決算処理にういて学び、財務諸表を作成する為に必要なプロセスを習得しているかどうかをみる試験です。学んだことのほとんどが実際の業務の中で生きてくる内容であり、企業において経理・財務はもちろん、経営企画、投資、コンサルティング会社等で幅広く活躍の機会が得られます。

「数字や計算が苦手だけど、合格できるの?」

「実際、どのくらい勉強すれば合格するの?」

「やっぱり3級から受けたほうがいいの?」

今回はこんな疑問に答えつつ、簿記2・3級についての合格ノウハウをお伝えします。

日商簿記3級2級取得のメリット

就職に有利

決算業務は基本的にどんな会社にも必要とされる業務であることから、簿記の資格者はニーズが安定していて一般に求人も多いです。20代であれば未経験であっても簿記資格さえあれば経理部への転職が可能ですので、キャリアチェンジのきっかけにもなります。経理部のみならず、経営企画やコンサル系の営業職(M&Aや証券含む)でもベーススキルとしてアピールできます。

簿記3級は経理の基礎に関する資格であり、学生であれば、新卒入社の際に履歴書や面接試験で有利に働きます。簿記2級まで取得していれば、新卒の就職活動では一つの強みになりますし、20代であれば就職の武器として使えます。

 30代以降になると実践スキル、実務経験が重視される傾向が強くなるため、簿記2級を持っているからといってそれだけで評価される、ということは少なくなりますので、簿記2級まで取得するなら早いうちが良いでしょう。

昇進しやすくなる・収入アップの実現

 社会人で日々自己研鑽に励む人というのは意外に少ないものです。資格を取ったというだけで社内の評価は上がりますし、特に簿記の資格というのは営業であっても非常に有効なスキルですので、自然と昇進しやすくなります。

 前述したとおり転職に有利、昇進しやすくなるということですから、簿記は収入増に直結する資格ということができます。

仕事が楽しくなる

 簿記を勉強する前と後とでは、財務諸表や新聞を読んだときに飛び込んでくる数字や記事の内容から読み取れるものが全く違います。基本的に、仕事というのは売上・利益を最大化し、コストを最小化するという活動は普遍的なものですから、企業活動で使用する数字の意味が理解できることで仕事のやりがいは全く違ったものになります。

以上のように、簿記は非常にメリットのある資格です。ある程度のキャリアを積むと、会社の事業計画を見たり、他の会社の分析を行うという場面が必ず出てきますが、その時に「減価償却って何?」「引当金ってどうやって計上されるの?」「この場合、営業利益と経常利益どっちを重視すべき?」など分からないと恥ずかしい思いをする場面も出てくるため、むしろビジネスマンにとって必須のスキルであると言えます。

簿記試験の概要

年に複数回チャレンジできる!

日商簿記は、商工会議所が運営する試験ですが、3級・2級はともに年3回試験がありますので、合格のチャンスは非常に多いと言えます。3級・2級ともに合格基準は絶対評価で、100点満点中70点で合格となります。

試験内容

制限時間

受験費用

簿記2級

商業簿記・工業簿記

2時間

4,720円

簿記3級

商業簿記

2時間

2,850円

思い立ったが吉日!申し込みはすぐしよう

 簿記は比較的短期間で合格できる資格で、かつ集中して勉強したほうが効率が良いため、基本的には直近もしくはその次の試験日程での合格を目指すという方向で問題ありません。資格試験を検討する場合「本当に取得して意味が有るか」「とれるかどうか不安」「お金の心配があって踏み切れない」などいろいろ検討要素がありますが、簿記に関してはこの3つは確実にクリアしてくるため、あまり考えずに取り組んでも良い資格といえます(笑)

 後述しますが、会計は数学とは異なりますので、数字を使うものではありますが、計算力が試されるというレベルではなく、会計というルールをどの程度理解しているか」を問う問題ですので、どちらかというと法律の勉強に近いと思います。テキスト代を含めても、費用的にもかなり易しく、資格の有用性は是非に及ばず・・・ということですから、是非安心して学習に踏み切ってほしいと思います。

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独学合格できるのか?

簿記2級まで独学で十分に合格可能!

 人によってセンスの違いは多少ありますが、結論から言うと、簿記2級レベルであれば誰でもやる気さえあれば独学合格が可能です。予備校や通信講座という選択肢もありますが、むしろ独学の方が通学や通信環境へアクセスするという手間が省けるため、勉強しやすいのではないかと思うほどです。

 参考までに、過去の合格率でいうと簿記3級が約45~50%程度簿記2級が20~25%程度です。(特に簿記2級はブレ幅が結構あります。)簿記2級については少し合格率が低くなっていますが、お試し受験やとりあえず受験という人も含まれるため、実際には数字ほど難解な試験ではありません。

独学の際のコツ

簿記3級

 最初は、簿記という「ルール」になじむことからスタートします。

例えば、通常の金勘定では、いくら使って、いくら入ってきたという2軸があるくらいなものですが、簿記会計ルールでは、1つのお金の動きについて、必ず異なる2つの側面で記録を行います。

例えば、「売上」であれば売掛金/売上給与」であれば給与/現金、「減価償却」であれば、減価償却費/減価償却累計額といったように借方/貸方に分類して(仕分けを切る、といいます。)記録します。

最初は「??」となって最初の1週間は心が折れそうになるかもしれませんが、テキストを1~2周すると大抵の人が「なんだ、そういうことか。」となります。

簿記3級に関しては、基礎的なルールや手順を覚えることが主眼になりますので、テキストを読んで、問題を一つ一つ理解していくという作業を繰り返すだけで基本的には合格点が取れます。

簿記2級

 簿記2級の場合、3級と大きく異なるのがその範囲の広さと工業簿記が加わってくることです。期間帰属や為替、連結会計など、実際に問題を解いて慣れていかないと理解が進まない分野が出てきますし、学習範囲が広くなるため、ルールを理解することに加えて、問題文から数字を計算して整理するという力も多少必要になります。(といっても構えるほどではありませんが。)そのため、簿記3級よりも「問題をたくさんこなす」ということを意識すると良いでしょう。

 工業簿記に関しては、「どのタイプの計算方法を行うか」ということが分からないと解けない問題が多いため、ある程度繰返し覚える作業が必要になり、商業簿記とは全く毛色が異なり、苦手意識を持つ人もいますので「2つの異なる科目を勉強する」くらいの気持ちでいたほうが良いです。

必要な学習期間

 3級を1週間、2級を1か月でとった、という人の話も聞きますが、よほどの理解力をもった人か、もしくは大学生などで毎日長時間学習が出来る場合です。個人差がありますが、仕事をしながらの前提でいえば、基本的には3級が1か月~1.5ヵ月(50時間~100時間)2級が3か月~4か月(100~150時間)程度を見込むのが標準的です。いずれにも1.5~2時間程度勉強した場合の試算で、ある程度まとまった時間を毎日継続して勉強したほうが定着しやすいです。

独学に最適な最強テキスト

最も良く使われているのは「スッキリわかるシリーズ」で、amazonなどでもベストセラーを獲得しています。テキストと問題集が一緒になっており、3級も2級も

  • スッキリわかる(テキスト+問題)
  • スッキリわかる(過去問題+予想問題)

のセットで十分です。

 2級の場合でも繰り返し学習(同じ問題)でまったく問題ありませんが、もしもっと問題に慣れたい、ということであれば、TAC出版の予想問題は歴史があり信頼度が高いですので、オススメです。

スッキリわかるシリーズ

TAC出版
スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級 第11版
滝澤ななみ 著

定価 1,100円(本体価格+税)

ステップ合格のススメ

3級→2級と進む方がカンタン!

簿記試験(3級・2級)は年3回実施されますので、まずは3級を受けて、2級を受ける、という進めかが確実です。3級の内容がしっかり理解できていないと後でつまづくことになるため、3級を高得点で合格できる力をつけておくことで、結果的には短期合格となる場合が多いです。直近の試験日程で3級、次に2級を取得すると決めてしまい、3級試験を受けたらすぐに2級の勉強を始めましょう。

3級は基本的な内容が多いため、合格する場合は受験したとき感覚的に「受かったな」と思える人が大多数のようです。また、結果はWEB照会であれば試験から3週間程度で発表されるため、モチベーション維持にも良いタイミングです。

学習期間もさほど変わらない

 試験日のタイミングにもよりますが、2級一発合格を狙う場合には平均的には3~4か月の学習期間が必要になるため、直近で公開されている試験日の次で合格を狙うことが多くなると思います。とすれば、直近で3級、次回で2級としたほうが合格角度も高まりますし、少なくとも3級は取得できる可能性が高くなります。

 受験料とテキスト費用で1万円弱かかりますが、メリットを考えれば全く問題にならないレベルの投資だと言えます。

W合格目指したい場合の効率的な方法

市販のテキストを見ると、簿記2級のテキストの多くは簿記3級の知識を前提としているものが大半です。テキストとしても「3級用」「2級用」と分かれているため、もし2級一発合格を狙う場合も、3級のテキストをマスターし、一度3級の予想問題で90点以上を取れる状態にしてから2級学習に進むことをお勧めします。

 ちなみに、筆者の体験談ですが、簿記3級を93点で合格し、その後3か月間1日1.5~2時間程度勉強(土日含め)して2級試験に臨みましたが、76点で合格(合格基準は70点)し、試験直後の感想としては「大丈夫な気がするけど、落ちてる可能性あるかも?」くらいな感じで、合格通知を見たときはホッとしました。

まとめ

簿記は非常に社会的認知度が高く、特に簿記2級は「企業が求める資格NO.1」と長年認定されるほどの有力資格です。多少の費用と時間を投資しても余りあるメリットのある資格ですので、是非チャレンジ頂き、仕事を通じて人生が豊かになるきっかけにして頂けることを願っています。

執筆・監修:R/hanzawa
中央大学法学部法律学科卒。新卒で大手機械メーカー、その後コンサル会社を経て、現在は不動産業の上場会社の経営企画部長。『宅建』『簿記』ともに独学で合格し、『宅建』『簿記』を新入社員向けに講師を行う。2児の父、趣味は司馬遼太郎小説を読むこと。Twitter:@R_hanzawa