賃貸不動産経営管理士の難易度は?合格率・合格点などを解説

賃貸不動産経営管理士の合格率は年々低下しています。

受験を検討していている方にとって、どうして難化しているのかは気になるところでしょう。

この記事では、賃貸不動産経営管理士の合格率低下の要因や合格ライン、さらに効果的な勉強方法までまとめて紹介していきます。

賃貸不動産経営管理士とは

賃貸不動産経営管理士の仕事内容は、部屋の借り主の入居から引っ越して退去するまでの期間において家主や借り主のサポートをする事です。

賃貸のアパートやマンションで生活する人が増加している現代においては需要が高まっている資格なのです。

賃貸不動産経営管理士の資格を取得すれば、建物の管理を行なう為の専門的な知識や能力を身に着けているスペシャリストとして認定されたということになります。

需要が高まっている事により、賃貸不動産経営管理士の資格取得を希望する人も増加していて、資格の受験者数は年々増加を続けているのです。

現状での賃貸不動産経営管理士の試験の合格率はそれ程高くは無いので、今の内に資格を取得しておくと良いと考えられます。

賃貸不動産経営管理士の試験の受験者数と合格率

受験者数と合格者数

まずは直近5年間の受験者数と合格者数の推移を見てみましょう。

この5年で急激に受験者数が伸びていることがわかります。その数はおよそ6倍。
賃貸不動産経営管理士の人気が年々高まっていることが伺えます。

合格者数も伸びてはいますが、受験者数に比べるとその伸び率は低いです。つまり合格率は下がっているということです。

合格率

以下が合格率の推移になります。

平成25年度には90%近かった合格率が令和元年度には36.8%にまで下がっています。
これは、賃貸不動産経営管理士の国家資格化が検討されていることが原因と考えられます。

このように、受験者数の増加、試験の難化は目に見えて明らかなのです。

しかし、受験者の4割弱が試験に合格していると言う事は、とんでもなく難しい資格と言う訳ではありません。

しっかりと勉強すれば誰にでも合格する可能性のある資格なのです。

他の不動産関連の資格との合格率の違いは?

賃貸不動産経営管理士の資格と同様に不動産関連の資格に「マンション管理士」と「宅地建物取引士」の資格が有り、この3つの資格を取得する事で仕事自体が効率的に運営出来る確率をアップさせられます。

それではこれらの合格率をみていきましょう。

マンション管理士

マンション管理士とは、マンションの管理や維持に関してコンサルティング業務を行なう際に持っているべき資格のことです。

この資格の合格率は9%と難易度が非常に高い資格になっています。

7割以上の正解率でなければ合格は出来ず、マンション管理に関する法令及び規則だけでなくマンションの構造や長期の修繕計画等が出題される為、難しい知識を習得していなければ合格出来ないのです。

宅地建物取引士

「宅地建物取引士」は一般に宅建と呼ばれる人気の在る国家資格で、金融機関や建設会社、不動産管理会社等の様々なシーンで活躍出来る為の資格になります。

宅建の試験は合格率は約15%と難易度の高い資格で、こちらも正解率7割以上でないと合格出来ず宅地建物取引業の実践的な深い知識が必要になります。

これらを踏まえると賃貸不動産経営管理士の資格は難易度が低く、比較的取得しやすいと言えます。

賃貸不動産経営管理士が合格しやすい訳

賃貸不動産経営管理士の難易度が比較的高い理由は以下だと考えられます。

  • 宅建取得者の受験が多い
  • 公式テキストからの出題が多い
  • 歴史が浅く、難易度が定まっていない
  • 試験問題の一部が免除される講習がある

賃貸不動産経営管理士の受験者には既に宅地建物取引士の資格を持っていたり、宅地建物取引士の試験も同時期に受験している人の割合が高い事があげられます。

宅地建物取引士と賃貸不動産経営管理士の試験範囲は共通している部分があり、宅建の試験の方が難易度の高い出題がされる事から、宅建資格を取得している人は合格する確率が高くなるのです。

さらに、賃貸不動産経営管理士試験の出題される問題の約90%が賃貸不動産経営管理士の公式テキストから選択された物なので、公式テキストをきちんと頭に叩き込む事によって合格率を高める事が出来るのです。

また、2007年に設定された歴史の浅い賃貸不動産経営管理士の資格は、試験の難易度の設定が定められていない事から、他の試験より合格率が高くなっているのです。

そして、賃貸不動産経営管理士協議会が賃貸不動産経営管理士の試験を実地する他に、賃貸不動産経営管理士講習の実地も行なっています。この講習を受講する事で試験の予備知識を習得するだけでなく試験問題の一部免除と言う特典があります。

出題範囲が被る宅建の資格取得者の受験や試験実地団体に於ける講習等、合格率が上がる様な要因が多数ある事で、他の資格よりも合格しやすくなっているのです。

年々合格率は下がり問題は難しくなっている

先ほど紹介した様に合格率は低下する傾向で、試験問題も難しくなる傾向にあります。

この様な傾向が見られる理由はどこにあるのかを考えてみましょう。

出題の傾向が変化している

前回の令和元年度から過去に出題されなかった様な問題が出題されたり、今までよりも難易度の高い問題が増加する傾向になっています。

出題の中に幅広い知識を必要とするものや問題に対する応用力が問われるものが増加している事で、過去の試験よりも知識量を増やして試験に臨まなければ、合格する事が難しくなる方向性になってきているのです。

試験に関しての大幅な根本的変更がなされる

令和2年度から問題の出題数が40問から50問に増える事が決まっています。

出題数が増えた事に付随して、試験時間も今までは90分だったのが120分に拡大され、それだけ長時間に渡っての集中力が必要になります。

出題数の増加に伴い、それだけ記憶する知識量も増加させなければ対応が難しくなり、以前よりも学習量を増やさなければ合格し辛い状況に向かっているのです。

合格ラインはアップしている

合格点も年々高くなる傾向で、合格ラインは前回の令和元年度で29点以上に上がっています。

以下が直近5年の合格点です。

年度 合格点
令和元年度 29
平成29年度 27
平成28年度 28
平成27年度 25
平成26年度 21
平成25年度 28

反対に、試験時間が90分から120分に拡大された事で1問にかける事の出来る時間は多くなっていますが、問題自体が難しくなっている事により思考すべき事が増えているので、集中力も今までよりも鍛えなければならない状況だと言えます。

出題数が10問増加した事で、次回の合格ラインは30点を大きく上回ると予想されます。

新たな体勢に対応し合格するための対策

以上の事柄から、以前と同様の学習方法では合格が難しくなってくると考えられ、新たな体勢に対応出来る様な学習が必要になります。

ここでは新たな体勢に対応して合格する事の出来る学習方法や学習のポイントを考察します。

学習時間の増加

今までの通念としては賃貸不動産経営管理士に独学で合格する為には、通常100時間程の学習時間が必要とされていましたが、難易度の上昇や出題数の増加を鑑みて約150時間程の学習時間を捻出する必要性があります。

宅建等の資格を取得しているケースは、試験範囲も重なる部分があるため、もう少し短時間で合格を目指す事が出来る人ももちろん多数存在していますし、予備校や通信講座等を利用する事で学習時間を短縮する事も可能になります。

公式テキストと過去問題集を反復学習

賃貸不動産経営管理士の試験は過去に渡って問題のほとんどを公式テキストから出題していました。

当然の事ながら試験対策としては公式テキストの出題範囲を全て頭に叩き込んで、反復する事ですぐに知識として回答出来る様にする事が重要になります。

充分にテキストの情報を頭に入れ込んだら、過去問題集を使用して実際のテストさながらの実践的訓練によって対応力や応用力を伸ばす訓練を重ねる事で合格を目指します。

この知識の詰め込みと頭の中の引き出しから解答を導き出す作業を反復して何度も繰り返す事で合格に近づいて行けるのです。

テキストを何度も頭に入れる事で基本の方向性をきちんと理解し、問題集で解答を導く訓練を何度も反復する事で出題の傾向に変化が有っても基本が脳に定着してる事で応用が効き難問であっても対応する事が可能になります。

他の不動産系の資格も取得する

先ほども説明しましたが、宅地建物取引士の試験と賃貸不動産経営管理士の試験では出題範囲が重複する部分があります。片方の試験を受けるための学習をする事で自ずともう一つの試験の為の学習をある程度進めている事になります。

それならば欲を出して二つの資格を取得すべく両方の試験に挑戦する事も選択しに入れる事が出来るはずです。

二つの資格は仕事としてそれだけの能力の証としても取得しておく事に大きな意義がありますし、周囲の信頼度も高くなります。

大抵の宅建士は不動産関係の他の資格も取得していて、仕事に役立てたり箔を付けたり出来る様にしています。

通信講座は効率良く勉強できる

テキストや問題集も勿論大切な学習手段ですが、通信講座を受講する事でその時々にきちんと対応出来る為合格率がアップする事は確実になります。

講座を受講した人が何人合格したかを発表する手前、効率良く理解しやすい講義になりますし、受験に対するプロフェッショナルが熟考して作成したカリキュラムに乗っ取るため、合格への効率化が図れるのです。

短期間で効率よく合格したい方は通信講座のご利用をおすすめします。

まとめ

では最後に、賃貸不動産経営管理士の難易度についてまとめておきましょう。

賃貸不動産経営管理士の難易度まとめ
  • 合格率は年々下がっており、令和元年度は36.8%
  • 国家資格化が検討されていることが試験難化の一因
  • 問題数も試験時間も増えることで、さらに難しくなると予想される
  • 必要な勉強時間の目安は約150時間

賃貸不動産経営管理士には国家資格化の動きがあり、試験の難易度が上がってきています。

どんどん難しくなっていくことが予想されるので、その前に資格を取得しておく事をお勧めします。

監修 資格LIVE編集部
会社や社会に役立つ資格や、資格取得方法、勉強法、必勝法を徹底リサーチ中!