中小企業診断士取得にメリットはある?本当に役立つ資格なのか解説

多くのビジネスパーソンから人気がある中手企業診断士。しかし、「頑張って資格を取得する意味ってあるの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

中小企業診断士試験は、1,000時間以上の勉強時間を必要とする難関資格です。受験生によってはスクールやオンライン講座を利用し、かなりの出費が発生します。それに、独占業務を持たないので、同資格者だけができる仕事はありません。

では、どうして中小企業診断士を目指す人がいるのでしょうか。

この記事では、中小企業診断士資格を取得することのメリットや役に立つ場面を説明していきます。

中小企業診断士の資格の概要

中小企業診断士は中小企業支援法第11条に規定された、日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。資格試験の試験科目に、経営学会計学経営法務情報システムなどの経営に関する様々な試験科目があるので、試験に合格するためには暗記力だけではなく、論理的思考力が必要です。勉強内容が似ているので日本版MBAと呼ばれることがあります。

多くのビジネスパーソンから人気のある資格で、資格ランキングでは毎年必ず上位にランクインすることでも知られています。また、ビジネスパーソンだけではなく企業側からの人気も高く、求人広告では、「優遇」や「歓迎」などの文字をよく見かけます。

中小企業診断士 資格取得のメリット

中小企業診断士資格を取得することには多くのメリットがあります。
これからそのメリットについて「独立」「企業勤務」それぞれの場合に分けて説明していきます。

「独立」のメリット

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格なので、経営コンサルタントとして独立すれば高収入を得る可能性があります。ここでは経営コンサルタントとして独立することのメリットについて説明します。

  • 中小企業診断士は独立に有利

中小企業診断士は経営コンサルタントとして独立することにとても有利です。なぜなら、中小企業診断士資格を保有しているからこそ、顧客が安心して仕事を相談・依頼できるのです。さらに、資格を保有していると、他の士業資格者や同資格者同士でのネットワークを構築できるので、クライアントを獲得しやすい状況が自然と生まれます。

また、金融機関や中小企業支援機関との関係も築きやすいため、クライアントとのパイプ役になったり、それらの機関からクライアントを紹介されたりすることもあります。

ただ、経営コンサルタントは中小企業診断士の独占業務ではないので、誰でもなることができます。しかし、中小企業診断士資格を保有しているからこそ、上記のような関係を築きやすく、経営コンサルタントとして成功する可能性が高いと言えます。

  • 高収入を得ることができる

経営コンサルタントとして独立することの魅力は、やはり高収入を得ることでしょう。同資格を活かして経営コンサルタントとして独立することで、1,000万円以上の年収を得ることができます。

ある公的機関の調査によると、独立した中小企業診断士の48%が年収800万円以上であり、26%が年収1,000万円以上という高収入でした。開業したばかり同資格者の場合は年収が低いかもしれませんが、経験を積むことによって1,000万円プレイヤーになることは十分可能です。

「企業勤務」のメリット

中小企業診断士の資格取得後に経営コンサルタントにならなくても、一般企業で資格を活かして働くことができます。実は、資格を保有したまま一般企業で働いている人の割合は3を超えているのです。

  • 活躍の場が広がる

中小企業診断士の資格があると、新しい企画の責任者になれたり、新規事業にかかわる機会を得たりする可能性が高まります。これは、企業の行く末を担うような重要な人材になることを意味します。そのため、将来的に職場内でのキャリアアップを考えている人には、取得した方が良い資格だと言えます。

中小企業診断士試験は、経営学や会計学、経営法務、情報システムなどの経営に関する様々な試験科目があります。試験勉強をすることで、職場で活かせるスキルや論理的思考力が身につきます。だから、経営視点で物事を考えたり、総合的に物事にアプローチできたりするので、職場内の様々な分野だけではなく、様々な業種で活躍できるのです。

  • 昇格や昇給ができる

前述のように企業で重要な仕事を担当できるようになれば、昇給や昇進するのが一般的です。また、中小企業診断士を取得したことにより、職場から大きな期待や信頼を得られます。さらに、一般的な会社であれば、資格手当が支給されるでしょう。

中小企業診断士の年収は700800万円であり、一般の人の平均年収よりずっと高いです。これは、一般企業に勤務している人は、昇給や昇進したり資格手当を支給されたりすることが大きく影響しています。

  • 就職・転職活動が有利になる

中小企業診断士は就職や転職が有利になります。難関資格を取得するために努力した姿勢や、試験勉強で身につけたビジネスに役立つスキルなどを高く評価されるからです。それに加えて、経営的視点で物事を考えられる能力を評価されて、欠員補充ではなく幹部社員候補としての採用される可能性もあります。

また、経営コンサルタントへの転職や就職でも有利になります。繰り返しになりますが、同資格は中小企業支援法第11条に規定された、日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。だから、有利になることは間違いありません。求人広告を見ると、「歓迎」や「優遇」などの言葉を多く見ます。同資格を取得したのなら、経営コンサルタントへのステップアップをぜひ検討してください。

  • 資格を活かして副業をする

中小企業診断士の資格を活かして、副業を行うこともできます。最近では副業を認める企業も多くなりました。同資格を活かして、経営コンサルティングや勉強会・スクールの講師などを行えることもメリットと言えるでしょう。

ただ、副業とは言え自ら仕事を獲得する必要があり、本業との兼ね合いもあって仕事を探す時間が限られていることも事実です。ただ、最近ではオンラインで講座を企画したり、クラウドソーシングで仕事を探したりできるので、上手く最新のツールを使いこなすことも重要です。

その他のメリット

中小企業診断士の資格を活かして、経営コンサルタントとして独立や一般企業での活躍について説明しましたが、その他の点でメリットは無いのでしょうか。ここでは中小企業診断士を取得することによる、上記以外のメリットについて説明します。

  • 思考力や考え方の基礎が身に付く

繰り返しになりますが、中小企業診断士試験はただ覚えるだけの試験ではなく、論理的思考力が問われる試験です。試験勉強をすることにより自然と論理的思考力が身に付くので、普段の仕事を行う上でも大変役立ちます。

 例えば、淡々と仕事をこなすのではなく、行っている仕事の意味や背景など、様々なことに対して論理的に考えることができます。そのように考えていく中で、新規提案や改善提案などのアイデアも生まれてくるようになるのです。つまり、「仕事ができる人間」になることができるのです。

また、私たちは職場における不規則な事態や、社会情勢の急激な変化にも柔軟に対応しなければいけません。そのような時に単なる勉強で蓄えた知識の量では、問題に対応できません。物事を論理的に考えて、その場において最適な解答を導き出す必要があります。

  • 起業しやすい

先ほど、経営コンサルタントとして独立開業をするメリットについて説明しましたが、自らが起業家となった場合にも中小企業診断士の資格は役に立ちます。

起業では経理や法務などの様々な点を考えながら、経営を行う必要があります。ただ、起業家自身が同資格者だと、それらの経営に必要な考え方については、すでに身についているので、安定した経営を行うことができます。これは、他の人よりも一歩リードした状態で企業することができます。

中小企業診断士の資格取得にデメリットはないのか

中小企業診断士試験に合格するためには、初学者であれば1,000時間以上の勉強が必要だと言われています。仮に13時間の勉強をしたとすると1近くかかります。

実際は、仕事やプライベートで忙しかったり体調を崩したりなどで、予定通り勉強できないこともあるでしょう。そのような状況で、周りからの誘惑に打ち勝ちながら、1年間勉強を続けることは、かなりの精神的な負担が発生することが予想されます。

また、試験勉強をすることの経済的負担を見過ごすことはできないでしょう。独学で試験勉強をするとしても、参考書や問題集などの購入費用、模擬試験の受験費用などは、決して安い金額ではありません。さらに、スクールやオンライン講座を利用して試験勉強するとなると、かなりの経済的負担がかかります。

このように考えると、たとえ資格を取得したとしても、上記のようなデメリットがかなり大きいように感じます。さらに、1回の受験で合格しなければ、さらに多くの時間や期間を費やすだけでなく、多額の経済的負担が発生するのです。

しかし、中小企業診断士資格の取得によるメリットは、計り知れないものがあります。前述のように、昇進や昇給、有利な転職、独立開業などを挙げればきりがありません。試験勉強での、精神的・時間的・経済的な負担を差し引いたとしても、資格の取得後に得るものがとても大きいことは明らかでしょう。

まとめ

では最後に、中小企業診断士の資格取得メリットをまとめておきましょう。

中小企業診断士のメリット
  • 経営コンサルタントとして独立しやすい
  • 高収入を得ることができる(1,000万円も可能)
  • 企業での活躍の場が広がる
  • 昇格や昇給ができる
  • 就職・転職活動が有利になる
  • 副業しやすい
  • 思考力や考え方の基礎が身に付く
  • 起業しやすい

 いかでしたでしょうか。中小企業診断士の資格を取得するためには、多くの勉強時間を費やすだけでなく、多額の費用がかかることは否定できません。しかし、資格取得後は昇給・昇進や独立、高収入などの、それらを上回るような様々なメリットがあることも事実です。

この記事を読んで中小企業診断士に興味が湧いたら、ぜひ試験に挑戦してみてください。合格後に多くのメリットがあなたを待っています。

この記事が中小企業診断士について疑問を抱えているみなさんのお役に立てば幸いです。

監修 資格LIVE編集部
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