FP(ファイナンシャル・プランナー)ってどんな資格?AFPとCFPの違いや勉強法は?

FPってどんな資格?AFPとCFPの違いや勉強法は?

銀行・保険会社などへの就職を考えている方、現在働いている方を中心に人気があるのがFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格です。

このページではFPに興味を持った方に、資格を取得することの意味や、試験勉強の方法についてお伝えします。

目次
  1. FPとはなにか
  2. FPの名称で仕事をするのはどんな人か
  3. たくさんFP資格がある?FP資格の種類について
  4. 合格には独学?予備校に通う?
  5. まとめ

FPとはなにか

そもそも、FPとはどのようなものなのでしょうか。

FPはファイナンシャル・プランナーの略で、お金についての相談を受ける役割の人のことをいいます。

我が国においてはFPの資格制をとっており、資格を持っていない人がFPを名乗ることは許されていません

しかし、FPになったからといって特別な業務が許されるわけではありません

このように、名乗るのに資格が必要な資格のことを名称独占資格といいます。(同様の資格には中小企業診断士があります。

FPの名称で仕事をするのはどんな人か

FPの名称を利用して仕事をしている人はどのような人なのでしょうか。

例えば、銀行・証券会社・保険会社などの金融系の営業職の人が名称独占をするために資格を取得していることが圧倒的に多いです。

FPは上述したとおり業務独占の資格ではないので、FPの資格がなくても営業の仕事をすることができます。

しかし、顧客の資産についての相談ができる知識をつけることで、顧客のニーズを把握して適切な提案ができるようにするための自己研鑽にFP資格が役にたちます。

また、FPと名乗り名刺に記載できることから、商談相手から信頼を得られる可能性があります。

こういったことから、下記のように企業に優遇されることがあります。

  • 就職転職にFP資格を必須とする
  • FP資格を取得している人を優遇する
  • FPを受けるための費用の補助が出る
  • 5,000円~20,000円程度の資格手当が出る

このように、業務独占の資格ではなくても取得しがいのある資格になっています。

中には、独立したFPとなる「独立系FPと呼ばれる方もいて、保険代理店行政書士税理士などと兼務をしたり、保険代理人としてFP資格を活かして活躍する方もいらっしゃいます。

たくさんFP資格がある?FP資格の種類について

このFP資格ですが、CFP®AFP®といった名前のFP資格や、ファイナンシャル・プランニング技能士といった資格があり、これは1級~3級まであるなど、いろんな種類があります。

その内容について確認をしましょう。

ファイナンシャル・プランニング技能士とCFP®AFP®違い

まずファイナンシャルプランニング技能士とCFPAFPの違いについて確認しましょう。

ファイナンシャルプランニング技能士は、正確には国が主催している検定で、日本FP協会が指定試験機関の指定を受けて実施しており、1級から3に分かれています。

一方CFP®AFP®は日本FP協会が主催をする民間資格です。

CFP®AFP®®がついているのは、これらの名称を商標登録しているので、資格に合格せずにこれらを名乗ると商標法違反として責任追及されることになります。

ファイナンシャル・プランニング技能検定3

ファイナンシャル・プランニング技能検定3は、FP資格の最も基礎となるものです。

受験資格がないので、実務経験がない主婦・学生・金融実務に携わっていない他業種の方でも受験が可能です。

ファイナンシャルプランニング検定3級は100点満点中60の得点を超えれば合格することができるので、難易度も低く毎年70%前後の方が合格されます。

試験は、学科と実技に分かれます。

学科試験としては

Aライフプランニングと資金計画

Bリスク管理

C金融資産運用

Dタックスプランニング

E不動産

F相続・事業承継

という6つの分野から出題されます。

実技試験としては、

  • 日本FP協会が主催する「資産設計提案業務」
  • きんざいが主催する「個人資産相談業務」・「保険顧客資産相談業務」

のいずれかから受験します。

いずれもマークシート式での試験です。

合格率の高い試験ですが、試験範囲も広いので、まんべんなく得点できるようにする必要があります。

ファイナンシャル・プランニング技能検定2

3級の上位資格である2級について見てみましょう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級の受験資格は以下のいずれかに該当する者です。

  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  • 3級FP技能検定の合格者
  • FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

合格率も50%前後に下がるので、3級以上に十分な試験対策が必要となります。

試験科目の範囲は次の通りです。

学科試験の範囲
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級と同様ですが、求められる知識が多くなり、問題がより複雑になります。

実技試験の範囲
きんざいが主催する「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」と、日本FP協会が主催する「資産設計提案業務」になっています。

銀行で対法人向けの営業をするような場合には中小事業主資産相談業務を、生命保険会社で働いているなら生保顧客資産相談業務を選択するといったように、個人のキャリアプランにあわせた受験をすることができます。

ファイナンシャル・プランニング技能検定1

さらに上位の資格になるのがファイナンシャル・プランニング技能検定1です。

銀行・保険会社などの金融機関の重要なポストにある人、店舗を代表するような営業の方お金に関する執筆を行っている方や、士業で相続に関する相談を受けているなど、お金に関するスペシャリストとしての認知が深まります。

ファイナンシャル・プランニング技能検定1級の受験資格は以下の通りです。

  • ファイナンシャル・プランニング技能検定2級に合格し、FP業務に関し1年以上の実務経験がある
  • FP業務に関し5年以上の実務経験を有している

学科試験の合格率は10%にまで下がる難関試験になりますので、長期間取り組むことが必要になるでしょう。

学科試験についての範囲は同様ですが、2級だと1冊にまとまった参考書でも十分に合格できたものでも、1級ともなると6に分かれるほどの量・内容になります。

実技試験については、日本FP協会・きんざいでそれぞれ主催のものが一つづつあり、面接での試験となります。

AFPCFP

AFPCFPは、日本FP協会が商標登録をしているもので、組織的には別のものですが、相互に密接な関連を持っています。

AFPになる基本ルートしては、日本FP協会のAFP認定研修を修了する必要があり、その上で2級ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格する必要があります。

上級資格であるCFPに関しては、北米やヨーロッパ・アジアなどで導入されている世界的な資格になっています。

AFP認定者であればCFP試験を受けることができ、6課目全部に合格をするCFPとして認定されます。

1課目ごとでも受験・合格をしていくことができるので、じっくり勉強をすることができるといえるでしょう。

合格には独学?予備校に通う?

以上のようなファイナンシャル・プランナー資格ですが、合格をするためには独学をすべきなのか、それとも予備校などに通うべきなのでしょうか。

金融機関でスキルアップをするのであれば予備校に通学をする

まず金融機関に就職をしてスキルアップをするのであれば、予備校や通信講座に通学するのがいいでしょう。

予備校などで開催している講座はAFPの認定講座にもなるので、2つのFP資格の認定を受けることができるようになります。

これから就職する、就職したあとにスキルアップをする場合、2級・AFPをもっていることが一般的なので、確実に取得をするためにもやはり予備校や通信講座に通うのが良いでしょう。

まずは3級を取得してみたいという場合には独学でも可能

一方、学生・主婦・他業種に勤めているような場合で、これからFP資格を取得してみようというのであれば、受験資格の問題もあるのでまずはファイナンシャル・プランニング技能士3級から受験してみるのが良いでしょう。
3級であれば合格率は70%前後なので独学でも可能なレベルだと思います。

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まとめ

このページではファイナンシャル・プランナーの資格についてお伝えしてきました。

銀行・保険などの金融系では必須ともされる資格になるので、この分野に就職・転職をする人は確実に取得するようにしましょう。

■監修者より一言

FP資格取得は、仕事に限らず、プライベートな自分の生活でも役立つのが大きなメリットです。

年金・社会保険、保険、金融資産運用、税金、不動産、相続や贈与など、日常生活に関わるお金の知識がたくさん得られます。また、国の制度、法律知識、金融業界知識を活用して、大きく得をすることも考えられます。経済などの時事ニュースから未来の家計も読めるようにもなります。

また、いろいろな知識を自分ごとに置き換えて、勉強すると、より知識が身につくでしょう。なお、FP3級から2級(AFP)にかけては、基本的な出題も多く、しっかりと勉強できていれば一発で合格できるレベルの試験ですが、FP1級、CFPは、長期に計画的な勉強が必要です。なお、勉強方法は、独学、通学講座、通信講座がありますが、自分の勉強スタイルに合ったものを選びましょう。

記事監修

FP(ファイナンシャルプランナー)監修者 水上克朗

ファイナンシャルプランナー。慶応義塾大学卒業後、大手金融機関にて、営業・企画・総務・クレジット業務など第一線を経験。ファイナンシャルプランナーの知識を活かし、自身のライフプランを見直し、老後1憶円資産の捻出方法を確立。現在、会社勤務と並行して、執筆、監修、セミナー・研修講師、FP個別相談、FP資格取得講座、などで、ライフプラン、金融資産運用の観点から、アドバイスを行っている。

著書に「50代から老後の2000万円を貯める方法」がある。

『水上克朗』さん著書
50代から老後の2000万円を貯める方法

アチーブメント出版
『50代から老後の2000万円を貯める方法』
著者:水上克朗