【合格体験記】行政書士試験をTAC予備校で学び合格!独学より予備校がオススメの理由とは?

今回は4回の不合格を体験しながらも5回目の受験で、行政書士資格に合格することが出来た「神田龍男」さんの体験を元に合格する秘訣を紹介していきます。

はじめに

行政書士を目指したきっかけ

 私は学生の頃、「数学で飯を食っていきたい」という夢があって、大学を理工学部数学科に入学しました。しかし、大学で教える数学について行けず、夢が夢で終わり、ただ単に卒業するだけの通学の毎日を過ごしていました。

 卒業をし、社会人となり、日々の仕事と自宅の往復の毎日を過ごしていたときでした。当時の趣味の漫画で、ナニワ金融道という本の内容の中に「行政書士」という言葉を見つけました。私は、この職業は何だろうと思い、調べていくと、いろんなキャッチフレーズがありました。その中で当時の仕事で、建設業関連の仕事も出来ると書いてあり、興味がわき、ちょっとづつ勉強をしていったのでした。

 時は経ち、リーマンショックが来ました。私の職場もその影響のせいか、リストラをせざるを得ない状況になり、私もその職場を退社する運びとなりました。

 再就職もままならない状況が続いた時に、「以前、勉強した行政書士を目指してみようかな。そして、独立するか!」と思ったのでした。

 そして、法律関係の予備校を調べて、費用の比較的安いTACを選び、入学金,授業料を払い、授業を受け始めました。仕事はと言うと、会社で正社員登録などすると自由が利かないだろうと思い、派遣社員として勤務していました。

各教科毎の狙い目・勉強方法について

(1)憲法

この教科は、初学者は結構簡単に思える教科の一つとされます。大抵の予備校では、最初に学ぶ教科ですし、私達日本人の権利義務という身近な事を学びますので、取っつきやすい教科と言っても良いでしょう。かく言う私も、最初の頃は得意分野の一つだと言っていました。

 しかし、いざ模試を受けてみると、意表を突く問題や習っていない判例などをよく出されます。そのためか、憲法の奥深さを感じずにいられませんでした。

 では、どのように攻略するか。初学者が陥りやすい所は、判例などを結果だけで(例えば、合憲であるとか違憲であるとか)判断せず、その結果に至るまでの経緯をよく読み、理解することが大切です。

(2)民法

この教科は、法学部出身者には有利だと言っても良いでしょう。私は元々理系の出身で、法律と言うものを考えてこなかったものですから、結構苦労しました。それに、後述する「記述式問題」も出題されますので、なお難しく思えたものです。

 民法というのは、大きく分けて、人権,物権,債権,親族相続の4つの構成と考えられます。この中で勉強しやすいのは1番目に親族相続でしょう。これは身近なことなので取っつきやすい分野と言えます。次くらいに債権、人権、物権の順番と言えます。

 本来、民法は、前者のような順番で学びますが、初学者は、この順番で学ぶと、あとから息切れをし、つまずいてしまいかねませんので、もし可能なら後者の順番の勉強方法をお勧めします。

(3)行政法

いよいよ、メインの行政法です。この教科は、条文数の割には問題数が多く、不服審査や訴訟、地方自治法のことを学ぶため、一般の方には馴染みのないため、多くの受験生を悩ませています。

 しかし、この教科ほど大量得点のチャンスだといっても過言ではありません。なぜなら、社会人経験者は、仕事でお客様に迷惑をかけたときに「上司を呼べ!」と言われたことがあるかと思います。又は、提案書などを上司に出すときに手直しを請求されたり却下されたりしますよね。更に、役所などで住民票などを請求することもありますよね。

 そう言った経験が、行政法の中で学ぶ行政手続法や地方自治法に書いてあるのです。ですから、それに照らし合わせれば自ずと理解が出来ます。中には、行政法ならではのルールも存在しますので、一筋縄ではいきませんが、初学者は、今までの経験を元にすることをお勧めします。

(4)商法

私は、この教科ほど最も苦手としていました。しかし、実際行政書士事務所を開設すると、このような案件にいくつも出会いますので、流れだけでもつかんでおいたほうがいいです。

例えば、会社法において株式会社の設立の手順や法人の種類などです。特に、試験では株式会社設立に関しては必須です。

(5)記述式問題

これは、行政法から1問、民法から2問出題されます。しかも、配点の配分が5分の1とかなり大きいので、本試験では合否に左右されます。

本試験は毎年11月なので、私の場合は6月頃から対策をしました。どのようにしたかと言いますと、自作の記述問題を作ることです。私は本試験までに、確か50問くらいは作ったと記憶しています。このようにすると、出題者のねらいがなんとなくわかってきますので、受験生は是非試してみて下さい!

(6)一般教養

これは、かなり幅広く出題されるので、2つから3つに絞って勉強するのが賢明です。

私の場合は、年金関連と個人情報保護法と文章理解に絞って対策してきました。

それともう一つ、この教科は足きりがあるので、気をつけて下さい。実際、私は2回目の受験の時と3回目の受験の時に、足きりで引っかかってしまい、あえなく不合格の憂いの目にあいました。

(7)基礎法学

この教科は、60問中2問しかなく、その年によって難易度が変わりますので、当たればラッキーかなと思い、そんなに対策をたてませんでした。

本試験について

1回目から3回目の受験の時は、ともかく闇雲に勉強していたせいか、結果は惨憺たるものでした(中には一般教養で足きりにあい、一発不合格でした)。4回目の受験の際には、「この受験でもうやめようかな?」とも思っていました。

 TACで知り合った仲間達が、次々と合格しお世話になった先生方に挨拶をしているのを横目で見ながら、「俺って」と思ったりもしました。

 4回目になると、民法は何が出やすい、行政法はどこが難しいのかがおぼろげながら分かってきました。

 いざ、4回目の本試験です。この時私の席が前の方だったので、ふとどんな人が受けに来てるのか気になり、始まる前に見渡してみたのです。「あの子、受かるんか?」とか「ああ、この子は大丈夫そう」というかんじでマンウォッチングして、気を紛らわしていました。なぜか、これが落ち着いたんです。ですので、緊張しがちな人はこれをしてみるといいですよ。

 この試験の時は、今までになく出来がよく、いけるかなと自分では思っていました。で、結果は、不合格でした。しかも、たったの1問の間違えのために不合格!

 これは、泣きました。

 たった1問での不合格のためか、「次こそは!」となぜか闘志がわき、リベンジに燃え、来年の試験合格のために更なる勉強を始めました。

 記述式の対策で自作の問題を50問以上作ったり、法律用語の復習したり。

 さて、リベンジの5回目。この時も席が前だったので、回りを見渡して、どんな人が受けに来ているのか、マンウォッチングをして、心を落ち着かせて、試験に臨みました。

 この試験の時も、前回同様出来がよく、記述式の試験でもヤマを張っていた問題がズバリでましたし、難問と言われたもう一つの記述も今までの勉強してきたことを総動員して書き上げたのでした。

 で、結果は、合格!しかも、前回の逆で1問上乗せの、まさにギリギリの合格だったのです。

まとめ

行政書士試験に合格してから4年目、行政書士事務所を開設してから3年目が過ぎる所です。

受験生の中には、「合格したは良いけど、行政書士って何の仕事ができるのか分からない」と言う人が数多くいます。各予備校ではそんな合格者のために「行政書士実務講座」を開講しています。この講座は行政書士の仕事の手順などを教えてくれますので、お勧めです。私もTACでその講座を受けた中の一人です。

最後になりますが、行政書士の仕事でやれる範囲は100とも1000とも言われています。その中で、私は建設業関連と相続、産廃収集運搬、農地法関連を中心に行っています。最近ではAIの普及で少なくなっているとは言え、現代社会において行政書士の需要は少なくありません。ですので、「行政書士」に興味がある方は、是非挑戦してみて下さい。

監修・執筆 神田龍男
行政書士の資格を足掛け5年かけて取得し、現在自分の事務所を開設し三年目突入。
今年令和2年度より行政書士として独立。仕事内容は建設業許可関連、相続関連、産廃収集運搬申請を中心に行う。