【行政書士・合格体験記】二度目の受験で合格!独学勉強法、テキスト勉強のポイントを紹介!

この記事では、行政書士を目指すことになった「sakitsun」さんの合格体験記を元に、行政書士の勉強方法を解説していきます。

sakitsunさん
わたしは、2019年の行政書士試験に合格し、現在は行政書士事務所に勤めています。2017年5月から勉強を始め、2018年に不合格、2019年に合格しました。自身の経験を通して、感じたことや、勉強法等をお伝えしたいと思います。

「sakitsun」さんの合格体験記

行政書士試験を受験したきっかけ

わたしは元々理系出身で、メーカーに勤めていました。
安定した企業でしたが、自分には何の能力もスキルも無いという劣等感が常にありました。

そんな時、弁護士の友人ができ、法律家ってなんかカッコイイな~と思ったのがきっかけでした。
しかし、当時のわたしは、法律に関する知識がほぼ皆無でした。
憲法は知ってるけど、何なのかはよく知らない・・・という状態でした。

丁度その頃、何かの雑誌で、フリーターの男性が勉強して行政書士になったという体験記を読みました。
すぐに本屋さんの法律資格のコーナーへ行き、行政書士のテキストを購入しました。
(確か伊藤塾さんの入門編のテキストでした。)

行政書士試験の教科は、基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・会社法・一般知識

300点満点中180点以上で合格受験資格無し

これならわたしでも可能性があるんじゃないかと思い、本気で勉強することを決意しました。
正直、当時は行政書士になりたいというよりも、自分に自信が欲しい、何か誇れるものが欲しいという気持ちが強かったです。

受験すると決めてから

絶対に受かりたいという気持ちが強かったので、すぐに下記の行動を起こしました。

メーカーから法律事務所へ転職
日常的に法律用語に触れること、試験内容には直結しなくても、そういう環境に身を置いてモチベーションを上げようと思いました。

Twitterにプライベートとは別に、勉強専用のアカウントを作成
twitter上に、士業の方や、同様に勉強している方が多く、アドバイスや情報交換するためでした。

テレビを捨てる
思い切って捨てました。わたしが超絶テレビっ子だったので、テレビは何よりの誘惑でした。
(そのままテレビを見る習慣が無くなり、必要性も感じないので、現在も持っていません。)

自習室を契約する
毎日、集中して勉強するためでした。静かで、一日中居られるので最高です。

1度目の受験

5月のGW明けぐらいから本格的に勉強を始めました。

張り切ってテキストと過去問を購入しましたが、そもそも文章を読むことが苦手でしたし、条文や判例独特の言い回しも本当に嫌でした。
嫡出子、欠缺、附款等の難しい漢字も全く読めませんでした。

とにかくまずは法律用語に慣れて、おおまかに理解しようテキストを何回も何回も繰り返し読みました
読みながら基礎問題を解き、おおまかに理解できたところで(本当におおまかに)、すぐに過去問を解き始めました

しかし、基礎問題と比べて急に難易度が上がるので、初めは全然解けませんでした。
民法の債権法の問題では、1問解くのに1時間以上かかりました。
何度も心が折れそうになりましたが、なんとか全教科の過去問10年分をひと通り解きました。
滅茶苦茶時間はかかりましたが、だらだらテキストを読んでいるより明らかに知識が頭に定着しているように感じました。

そして、過去問を解く→解説を読むを繰り返し、勉強を進めました。

過去問がほぼほぼ解けるようになり、これはもしかしていけるんじゃないか??と淡い期待を抱きながら本試験に挑みました。
しかし、結果は178点。それなりに努力したつもりでしたし、あと2点で不合格という事実にかなりへこみました。

2度目の受験

落ち込んでいても仕方が無いと、また5月から勉強生活をスタートしました。

まず、本試験の自分の解答を見直して分かったのは、

不合格のワケ

記述問題の点数が圧倒的に低い。

一般知識の文章理解がとれていない。

条文を覚えていない。

過去問を暗記していただけで、ちゃんと理解していなかった。

178点とれたことがむしろ奇跡じゃないかと感じました。
勉強方法を変えなければ・・・と、Twitterのフォロワーさんの勉強法を参考にしたり、自分なりに試行錯誤しました。

結果、下記のことを行いました。

択一問題の選択肢1つ1つに理由付けをする

択一問題を解く時は、なぜこの選択肢は×なのか、常に頭の中で理由付けをする癖を付けました。
癖付けるために、初めはノートに理由を書き出していました。
理由付けが出来ない問題は、解説だけでなく、テキストで確認するようにしました。

以前は、過去問を解き、解説を読んだだけで、なんとなく理解した気になっていました。

さらに、何度も過去問を解くことで、問題と答えを覚えてしまい、自分は理解して解けていると錯覚していました。
今思えば、そんな状態で本試験の問題が解けるわけないです。
しかし、これは意外とやってしまっている人は多いのではないかと思います。

記述対策の問題集を1冊買う

記述問題に関しては、過去問だけでは足りないと感じ、市販の問題集を購入し、何度も何度も解きました。

すると、自然とその問題での重要ワードを押さえられるようになりました。
さらに、記述問題を解くには、条文や判例の正確な理解を求められるので、法令問題の正答率も上がりました

公務員試験用の長文読解の問題をひたすら解く

私は文章理解が死ぬほど苦手だったので、公務員試験用の問題集を1冊購入しました。
大体、問題集に解き方や文章の読み方等が書いてあるので、忠実にその通りにやりました。
できるだけ沢山の問題を解くことで、驚くほど正答率があがりました。

ちなみに、一般知識に関しては、政治・経済・社会の対策は殆どやりませんでした。
過去問も一応解きましたが、あまり意味が無かったという印象です。

日常的にニュースや時事ネタを見ると良いという声もありますが、情報量が多いですし、キリが無いと感じました。
その代わり、個人情報保護法と文章理解を絶対に落とさないことを意識しました。

条文を読んで録音したものを通勤時間や移動時間に聴く

憲法の全条文と民法の重要な条文をピックアップし、自分で読み上げ、iPhoneに録音して毎日聴いていまいた。
初めは自分の声にげんなりしましたが、これもやって良かったです。
毎日聴いていたのでいつの間にか条文を暗記していました。
条文問題にさしかかった時、録音が勝手に脳内再生され、ほぼ100%解けるようになりました。

模擬試験を5回、自宅ではなく会場で受ける

9月末頃から本試験までに模擬試験を5回受けました。
おかげで試験慣れしましたし、自分にベストな時間配分や解く順番等を知ることができました。
より緊張感を持つためにも、会場で受けることをお勧めします。
(このご時世なので難しいですが…)

上記のことは、本当にやって良かったなと思います。
ちなみに勉強時間は、平日は大体4時間、休日は8~10時間ほどでした。
平日の夜と休日はほとんど駅前の自習室にこもっていました。

その他、朝起きてから家を出るまでの時間や通勤時間やお昼休み等、勉強漬けの毎日でした。
そんな感じで2度目の試験に挑み、202点で合格することができました。

まとめ

勉強方法は人それぞれだと思いますが、個人的には、記述問題と、一般知識の個人情報・文章理解に力を入れるのが、合格への近道かなと思います。勿論、その他の対策も重要ですが・・・。

あと、行政書士試験には、必ず「捨て問」(完全に正解させる気の無い問題)が出ますが、これを切り捨てるのも重要です。
出題されると、つい考え込んでしまいますが、本当に時間が勿体ないので、捨て問だと分かった瞬間、勇気を出して切り捨てましょう。
行政書士試験の勉強は、苦しくて大変ですが、ポイントを押さえて努力し続ければ、必ず合格できると思います。

また、資格取得後は、独立・開業は勿論、わたしのように事務所勤めもできますし、転職や就職では成功体験としてアピールすることもできます。
つたない体験記ですが、これから受験される方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

執筆・監修 sakitsun

理系出身の行政書士資格保有者。現在は法律事務所に勤務しています。