【合格体験記】57歳で行政書士資格を一発合格!半年の勉強期間で合格出来た方法とは?

今回は、57歳で会社勤務をしながら独学(勉強期間半年)で一発合格で「行政書士」資格を取得した「KOBORI」さんの体験を元に合格する秘訣に関してご紹介します。

はじめに

私の20171112日実施行政書士試験結果をご紹介します。

基礎法学  :  8 (2/2問)

憲法    :  12点(3/5問)

行政法   : 40点(10/19問)

民法    : 32点(8/9問)

商法・会社法: 12点(3/5問)

多肢選択  : 16点(24点満点)

記述    : 20点(60点満点、行政法20点満点、民法40点満点。部分点で、かろうじて20点)

一般知識  : 44点(11/14問)

合計    : 184

300点満点で180点合格の絶対評価です。

試験範囲はとても広いですが、180点を超えれば良いので、行政法、民法を中心とした、メリハリをつけた勉強法が大切です。

合格仲間からは、行政法がこんな成績で、よく合格できたね(択一で正答10問、合格者は15問以上正答します)と、驚かれました。

ここに、行政書士試験のキモがあるかもしれません。

そう、「一般知識」です。これは確実に、社会経験を積んだ者が強いです。

ですので、行政書士の試験というのは「社会人向け試験」といえるかもしれません。試験対策については、のちほどお伝えします。

なぜ行政書士試験を目指すこととなったか?

2017年春先、勤務先での人事異動がきっかけで、時間ができたことです。

大学新卒以来、営業ひとすじでした。56歳になり、営業から離れて、管理へ異動となりました。

営業では、残業、お客様との飲み会で平日は帰りが遅く、休日にクレームが起きると、対応に追われ、休みが休みでなくなることも多々ありました。

一方、管理では、業務は決まっており、残業はなく、午後5時で退社。飲み会もないので、まっすぐ帰宅、自宅でゆったりできる生活に180度変わりました。

管理での業務は、法務、主に、契約書のチェックです。大学は法学部卒ですが、入社以来営業のため、たまに取引先との売買契約書を見るくらいでしたが、管理では日常的に契約書を見るので、民法、会社法の法律用語が懐かしいというか、とても新鮮でした。

そこで、時間はたっぷりあるし、大学以来30数年ぶりに法律の勉強をしてみようかと思いつた次第です。

そして、せっかく勉強するなら、なにか目標を見つけようと思い、20177月に、ビジネス実務法務検定(「ビジ法」)2級と3級を受験することにしました。勉強は6月から始めて、なんとか両方合格しました。

受験後、もう少し法律の勉強を続けたいと思うようになりました。そして、ほかに法律資格がないか探して、書店の資格コーナーで見つけたのが、行政書士試験でした。

そのとき7月で試験は11月、試験まで5ヶ月。

6月からビジ法を勉強しているから、間に合うだろうと、確たる根拠もなく考えました。

最初、全科目が1冊になっているいわゆる圧縮本で始めました。ビジ法と同様、独学で始めました。ビジ法も独学でしたので、資格予備校に通うという考えは思いつきません。テキスト読んで、過去問解けばいいだろうくらいの軽い気持ちでした。

試験対策(勉強スケジュールとオススメのテキスト)

試験は11月。試験まで5ヶ月・・・

7月
勉強を始めて、圧縮本は、まとめ、結論しか書かれていないことに気づきました。なぜそうなるのかの理由がわからないと、頭に入りません。

そもそも書かれている「法律用語という日本語」自体がよくわからないので、法律用語や条文の読み方からスタートすべしと考え、「元法制局キャリアが教える法律を読む技術、学ぶ技術」吉田利宏(ダイヤモンド社)を見つけ、これを読み始めました。初心者対象の本で、わかりやすく書かれており、楽しみながら読み進められました。

出版社 : ダイヤモンド社

その後、圧縮本に戻ると丸暗記に走ってしまいそうでまずいと考え、書店で、理由がわかりやすく書いてあるテキストを探しました。

「柴田孝之S式生講義シリーズ」(自由国民社)がわかりやすかったので、 このシリーズの民法から始めて、憲法、行政法、商法・会社法と買い揃えました。講義調の話しかける内容でしたので、教室で講義を聴いている感じでした。

出版社 : 自由国民社

また、六法も必要と考え、「行政書士試験六法(「六法」)」(早稲田経営出版)も揃えました。条文の下に、判例と過去問がリンクして載っていて、自分にとっての「問題集」となりました。条文の下の過去問には、過去出題されたひっかけ問題も載っています。ここを、こう、ひっかけようとしているのだなと、出題者の意図が見えます。出題者から、一語一句、注意して条文を読むべしとのアドバイスをもらった気がします。

出版社 : 早稲田経営出版

 

8月、9月
まず民法、憲法、行政法の順で勉強しました。

具体的にはテキストを読み、「六法」の該当条文、判例、過去問を「見て」いきました。この時点では、過去問を「解く」レベルで車ありません。

民法、憲法は、大学時代の記憶がうっすらよみがえりましたが、行政法はほぼ初めてで、テキスト、「六法」を見ても、イメージが浮かびません。

困り果てて、ネットで「行政書士の勉強法」を検索したところ、最初に行政手続法(全46条)の全文素読を勧めていたので、試してみました。たしかに効果あり、用語の意味するところがわかりはじめ、行政不服審査法、行政事件訴訟法との関連も意識できました。ただ、地方自治法までは手が回りませんでした。 

商法(会社法)については、民法、憲法、行政法で手一杯のため、出題は5問と少ないことから、「捨て科目」やむなしと判断しました。直前にテキストだけ読むこととしました。

10月

8月、9月の民法、憲法、行政法の勉強を継続しました。

加えて、民法、行政法で、「うかる! 行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」

平林勉(日本経済新聞出版社)を使って、問題を「見る」のではなく、「解く」勉強を始めました。

この本で、丸暗記に走らない解き方があることを学びました。出題者は、微妙に引っ掛けてきます。その手に乗らないためには、基礎的な理解と解き方の手順が大切です。それを教えてくれた本です。5ヶ月で合格できたのは、この本のおかげだと言えます。

また、上旬と下旬に計2回、資格予備校の会場模試を受けました。場なれが目的でした。

1回目は惨敗、点数すら見ませんでした。たぶん、100点以下だったろうと思います。

2回目は156点。もちろん合格点の180点には達していませんが、自分の中では、短期間で、よくぞここまで来た、もう少しだから頑張れと、やる気が出ました。

11月

商法(会社法)のテキストにひと通り目を通しました。しかし、条文は、カッコ書きが多く、頭に入りませんでした。5問中、正答1~2問でいいと腹を括りました。

一般知識は、これまでの人生経験と、日頃読んでいる新聞記事で勝負だと考えていました。

準備のしようがないのが実際ですが、「理解しやすい政治・経済」松本保美(文英堂)にひと通り目を通しました。40年以上前ですが、大学入試の社会科選択科目を「政治経済」で受験しましたので、大学受験当時を思い出しながら勉強できました。

最後に、パラパラですが、全科目のテキスト、「六法」に目を通して受験日を迎えました。

出版社 : 文英堂

■上記以外で使っていたおすすめの参考書

「うかる! 行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」
平林勉(日本経済新聞出版社)

受験時に注意すべきこと

  • 持ち物

受験票、筆記具はもちろんですが、目薬も持っていきました。3時間の試験は目が疲れますので、試験開始直前に、多めに、片方2滴ずつさしました。

  • 到着時間

試験会場には、1時間前に着くようにしました。早すぎて、教室には入れなくても、場所を確認することが大事だと考えました。構内、教室近くの座れるところで時間調整しました。

  • 平常心

試験会場には、正直、いろんな受験生がいます。たとえば、貧乏ゆすりをする人とか、ずっと咳き込んでいる人とか、何かしら音を立てる人とか。しかし、その方たちに気を取られて集中できないのが一番もったいないので、無視して、平常心を保つことが大切です。

  • トイレ

会場によっては冷えます。我慢無用です。

まとめ

勤務先で管理(法務)に異動になったことがきっかけで時間ができて、大学以来の法律の勉強を再開し、合格することができました。

合格して半年後に登録開業して、勤務先兼業で、個人事業主として行政書士業務を始めています。

合格してよかったことは、一つ目は、今後の人生の選択肢が増えたことです。

サラリーマンの場合、定年すると、会社に再雇用してもらうのがせいぜいですが、

資格を取れば、独立する選択肢が増えます。独立には定年はありません。

二つ目は、視野が広がりました。見える景色が変わったといえるかもしれません。合格同期や、先輩行政書士、他士業、地方議員、行政(お役人)との人脈ができました。これまでのサラリーマン人生では出会えないような、さまざまな人生経験を経た方が多く、刺激を受けております。

この合格体験記が、定年前後のサラリーマン受験生のご参考になれば幸いです。

執筆・監修 KOBORI

現在61歳、サラリーマン兼業の行政書士。個人で行政書士事務所開業。行政書士業務では食品手続を専門とする。勤務先で、営業マンから管理へ異動後、半年の勉強で一発合格。