ITパスポートのメリットは?役に立つ資格なのか解説

ITパスポート(通称iパス)人気の高い資格である反面、「本当に業務において役に立つかどうか・・・」「専門性が高くない」となどの意見も散見されます。

この記事では、ITパスポートを取得するメリットや、就職活動に役立つのかなどを解説します。

ITパスポートをこれから取得しようと検討を始めた人や、iパスに興味がある人はぜひ参考にしてみて下さい。

ITパスポートは比較的取得が容易な国家資格である

ITパスポートの難易度は高くなく、合格率は50%です。国家資格である情報処理技術者試験の中で、最も難易度が低いレベル1に区分されています。

ITパスポート試験では、ITを活用する上で必要最低限の基礎知識が問われます。
以前は前身として「初級システムアドミニストレータ」という試験がありました。その試験の合格率は約30%でしたが、ITパスポートは約50%に上がっています。

2人に1人が合格できる試験ですから、準備さえ間違わなければ問題ありません。IT系資格の入門として最適だと言えるでしょう。

 ITパスポートを取得することのメリットとは?

IT系資格の中でも、ITパスポートは基礎的な内容からやや専門的な内容まで、幅広い範囲の知識を扱います。しかしIT資格の中では比較的易しい試験となっており、取得しやすいと言えるでしょう。

ただし合格するためには、それなりに時間と労力をかけて対策をしなければなりません。せっかくコストをかけて取得するのですから、取得するメリットについては知っておきたいところです。
iパスを検討している人は、自分が求めているメリットが得られるかどうか、確認してみましょう。

ITに関して基本的な知識を持っていることの証明になる

ITパスポートは以下の3つの分野から出題されます。iパスを取得することで、それぞれの分野について基礎知識が身についていることを証明することができます。
各分野で問われる知識は次のようになります。

  • ストラテジ系

IT全般やその周辺に関する、経営全般の知識について出題されます。組織論やシステム戦略、法務などについて勉強することが必要です。
問われる知識の例として、コンプライアンス・OJT・組織形態などがあります。

  • マネジメント系

開発技術、プロジェクトマネジネメント、サービスマネジメントの3分野からの出題です。技術的に詳しい知識というよりは、開発や保守に関して大きな流れを捉えることが重要です。
問われる知識の例として、システム開発プロセス・詳細設計書・仕様変更などがあります。

  • テクノロジ系

コンピュータについて基礎理論や、システム、技術要素の知識を問う設問となっています。先の2分野と比較して、より技術者寄りの知識を必要とするのが特徴です。
問われる知識の例として、パスワードの組み合わせ数・2進数の演算・論理集合などがあります。

時代の流れに対応できる

AI技術の進化と共に、IT関連のニュースは日常に溢れています。その進化に対応するために、IT系の資格習得を通じて知識や技術を習得しようとする人も増えています。

ITパスポートは国家資格ですが、IT系資格の入り口としてさほど難易度も高くないため、多くの人が取得しています。

今、必要な基礎知識を身につけ、時代の流れに乗り遅れないようにするために大変役立つ資格だと言えるでしょう。

取得を推奨している企業もある

IT関連の知識やスキルにはもちろん個人差があります。企業側の立場としてはなるべく多数の社員に一定以上の知識を習得してもらう方法を考えなければなりません。
そのための1つの方法が、資格取得を奨励することです。

例えば、受験料補助の制度があったり、取得の有無が人事査定に加味されたりする企業などがあります。中には、昇進時にiパス取得が必須、或いはiパス取得と同等以上の知識を証明する資格の取得を条件としている企業もあります
このような例のように、企業全体でiパスの取得が奨励されている場合、取得しておいて損はないでしょう。

iパスが就職活動中の学生になぜ人気なのか

就活で強みになる資格には様々なものがあります。資格によってそれぞれ分野が異なるため、アピールできる能力も当然異なります。珍しい資格を所持していると面接官の興味を引くことができるでしょうし、強い印象を与えることができるでしょう。

多様な資格取得の選択肢の中で、非常に多くの就活生がITパスポートを取得します。

なぜ多くの就活生がITパスポートを取得しようと考えるのか、それには以下のような理由があります。

どの職種にも適応可能な汎用性

iパスが就活生に人気が高い理由としては、ITが多様な業界で普及していることにも関係があります。今やITを使わない職種は見つけるほうが難しいほどであり、どの職種についても汎用性が高いです。そのため、知識習得のためにiパス取得を志す学生は多いです。

IT業界でなくとも、パソコンやインターネット環境を使って仕事をすることが当たり前の世の中になっており、ITの知識持っていて困ることはありません。新卒のスキルとして、ワードやエクセル、パワーポイントなどのパソコンスキルを求められる場合も多いですし、同様の考えからiパスを取得する学生は多いです。

トレンド感

iパスが就活生に人気である理由の一つは、「これからはITの時代」というトレンド感があります。IT業界の成長は留まることを知らず、まだまだ続いていくでしょう。現代社会においてITが不可欠であるという時代のトレンド感で、多くの学生が取得を試みています。

実際、IT業界に就職する学生は増えており、就活生にも人気があります。IT業界を目指すのであればもちろん、それ以外の業界に就職する場合にも、ITの知識があれば安心と考える学生は多いです。

就活では有利にならない?

iパスは非常に人気の高い資格ですが、その一方、ネット上や巷の評判などなどで様々な噂が散見される資格でもあります。

内容が基本的すぎる

IT系資格は種類が多く、国家資格だけでも内容は多岐に渡り、受験者の受験目的も様々です。
基本情報技術者や応用情報技術者などは、主にITエンジニアの人が受験します。このような資格は一般的な社会人には専門性の高い内容です。

一方、iパスは技術的な分野だけにとどまらず、経営やマネジメントなども含めた広い意味でのITの知識を有していることを認定する資格です。それ故、 IT業界の人には「基本的な内容」という評価を受けることもあります。

合格率が高く、価値が低い

iパスの合格率は約50%です。これは国家資格のなかでも圧倒的に高い数字です。
多くの人に人気である宅建士の合格率は15%ほどなので、それに比べると取得のハードルは低いといえます。
Iパスは他資格と比較すると、勉強に何年間もかけるほどには難しくありません。よって、誰でも取得できるものとみなされてしまうこともあるようです。

しかし、iパスの受験者の内約半数は不合格となるのですから、試験のためにしっかりと準備してすることが必要です。全く勉強しなくても合格が可能な試験ではありません。

他の資格と組み合わせてアピールしよう

iパスは就職で活用しにくい資格という位置づけになっていますが、アピールの方法によっては評価を得られる可能性があります。誰でも取得可能な資格ではあるものの、資格であることに変わりはありません。

難易度が低いというものの、取得するにはそれなりの努力を要しますし、せっかく取得したのであればアピールしないともったいないです。

希望の職種に役立つ他の資格と一緒に取得する

事務職ならMOS資格、プログラマーなら基本情報技術者試験、経理なら簿記検定などがおすすめです。iパスは基本的な知識があることを証明する資格ですので、その他の職種について専門性の高い資格を取得すると、基本と応用の両方の能力をアピールできます。

資格は複数所持しているだけで効果的な印象を与えることができますし、ぜひ関連資格と合わせてアピールしてみましょう。

組み合わせることで得られる強みも考える

iパスは他資格と一緒にアピールすることで高い評価を得られますが、その組み合わせによって何が強みとなるかを考えておくことも重要です。資格の取得だけにとどまらず、どのように仕事に活用できるのかも考え、具体的にプレゼンテーションしましょう。更なる高評価を期待することができます。

資格を複数持っている場合、能力の組み合わせ次第では、足し算ではなく、掛け算のように大きな力となり、大きな強みとなる場合もあります。

組み合わせ次第で実際の業務においてもフル活用することができますし、就活の強力なアピールにもなります。2つの資格で何ができるかを考えて取得するようにしましょう。

まとめ

それでは最後に、ITパスポートのメリットをまとめておきましょう。

まとめ
  • ITに関して基本的な知識を持っていることの証明になる
  • 時代の流れに対応できる
  • 取得を推奨している企業もある

ITパスポートはIT系資格の中で基本的な内容を問うものであり、非IT業界の一般的な社会人の受験にも適しています。広く浅くITに関する知識が問われますので、入門編 IT系資格と考えると良いでしょう。

あくまでも入門編ですので、iパスを取得することでIT系人材として高評価を受けられたり、管理職としてのキャリア形成に極めて役に立ったりする、というわけではないかもしれません。

しかし、ITに関係する知識を習得したいという意思のある方にとっては、取得を検討しておきたい資格の1つではないでしょうか。

今後、ITに関する基礎知識は数多の業界で必須となるはずです。これまでIT系に苦手意識があった人も、iパス取得を機会に、苦手意識を克服してみては如何でしょうか。

監修 資格LIVE編集部
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