介護福祉士とは「社会福祉及び介護福祉士法」に基づく国家資格です。
超高齢化社会と言われる昨今、最新の日本の平均寿命は男性が81.41年、女性が87.45年となりました。核家族化も進み、昔のように家庭内で介護を担うことが難しくなってきています。
そのため介護サービス提供者の需要は年々高まってきていると言えます。
そして国の高齢化施策により、介護サービスは徐々に変化を遂げています。
質の良い介護サービスを展開するために、ここ数年の間で介護福祉系資格を取るための要件が厳格化されています。
ですから介護福祉士を所持しているということは、高い技術と知識を持った人材であるというアピールをすることが出来るのです。
介護福祉士は、社会福祉士・精神保健福祉士と合わせて「三大国家資格」または「三大福祉士」と呼ばれています。福祉の現場で高い専門性を求められる資格です。そのためリーダー職や管理職の役割が期待され、今後ますます活躍の場が広がる資格と言えます。
ここでは介護福祉士を目指す方のために、資格の内容や受験資格などを詳しく説明していきます。
データ出典:厚生労働省「令和元年簡易生命表の概要」
介護福祉士について
介護福祉士の役割
介護福祉士は、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引等を含みます)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」といいます)を業とする者で、国家試験に合格又は養成施設を修了した者が所定の登録を受けることにより、介護福祉士の資格を取得できるものです。
公益財団法人社会福祉振興・試験センターHPより引用
介護福祉士は、心身の機能低下によって日常生活に支障がある方への支援を行います。
介護と言うと高齢者をイメージしがちですが、身体上や精神上の障がいがある方への支援を行うこともあります。
生活の全てを支援することもあり、求められる技術は多岐に渡ります。介護の技術的知識はもちろん、医療的な知識やコミュニケーション技術なども求められます。
また国家資格所有者ということで、現場のリーダー職や管理者として活躍することも可能です。
介護福祉士の勤務先
高齢者介護を行う施設
介護福祉士の勤務先として一番多く挙げられるのが、介護老人福祉施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)、グループホームなどの老人福祉施設です。
老化や病気が原因で要介護状態になった高齢者に対して、生活上の支援を行います。
未経験からでも働けるところが多く、実務経験を得られることもあり、介護福祉士を目指す方には大変人気の職場です。
居宅型サービス
居宅型サービスは、自宅に住みながら介護を受けられるサービスで、訪問介護やデイサービスなどがあります。
特に訪問介護においては、ホームヘルパーのリーダー的な職種である「サービス提供責任者」になるための資格要件にもなっています。
障がい者の支援
障がいのために支援が必要な方のためのサービスです。主に施設入所や居宅介護(ホームヘルプ)、短期入所(ショートステイ)などがあります。
障がいと言うと、車椅子に乗っているような身体障がい者をイメージしてしまいがちですが、現在は知的や精神の障がいも含めています。
そのため日常の生活支援だけではなく、就労のための訓練や自立するための機能訓練なども含まれ、業務内容は大変多岐に渡ります。
介護福祉士の具体的な仕事内容
生活支援
食事の提供、掃除、買い物などの生活上の支援を指します。
介護の業務の中では比較的難易度は低く、高い技術を求められる場面は少ないですが、日々の生活では必ず必要になる支援です。
生活支援を行う上では利用者の個別性を尊重することが最も大切になります。しかし何でもやってあげるという姿勢は、自立支援の妨げになるため好ましくありません。出来ることは自分で行ってもらい、出来ない部分だけをフォローするという考え方が大切です。
身体介護
基本的には移動や更衣の介助など、直接身体に触れて行う介護のことを指しますが、現在では利用者の自立を促すための「共に行う生活支援」も身体介護に含まれます。
ベッドから車椅子へ移乗する介助など、一定の技術が求められることが多いですが、しっかりと基本を押さえていれば難しい事ではありません。
相談援助
介護福祉士は利用者やその家族からの相談に応じ、必要な助言を行うのも大切な仕事のひとつです。
相手にとって一番望ましい生活を送るためにはどうすればよいかを考えるために、柔軟な発想力が求められます。
育成・教育
介護福祉士は職場でのリーダー職として働くことが多いため、新人の指導や育成を任されることが多くあります。
研修や実習の指導役を行ったり、業務上の相談に応じたりすることで、職場全体のレベル向上を図ることが出来ます。人材育成は介護福祉士の担う重要な役割とも言えるでしょう。
介護福祉士国家試験について
介護福祉士の受験資格
複数ある受験ルート
介護福祉士の受験資格は少し複雑で、2020年の受験概要では以下の4つのルートが示されています。
1、養成施設ルート
2、実務経験ルート
3、福祉系高校ルート
4、経済連携協定(EPA)ルート
ここでは2の実務経験ルートについて詳しくお伝えします。
実務経験ルートとは
実務経験ルートの受験資格を満たすためには、従業期間を満たすこと、所定の研修を修了していることの両方が求められます。
実務経験の対象となる施設及び職種での従業期間が、試験実施年度の3月31日までに3年以上、従事日数540日以上であれば、実務経験を満たすことができます。
これは勤務先に「実務経験証明書」や「従業日数内訳証明書」を記入してもらう必要があります。一つの事業所に連続して勤務する必要はなく、複数の事業所の勤務経験を合算することが可能です。
さらに養成施設等における「実務者研修」の修了、または「介護職員基礎研修」+「喀痰吸引研修」が必須となっています。
現在では介護職員基礎研修は廃止され、実務者研修に一本化されていますので、今から受験を考える方は実務者研修を受講することになります。
実務者研修は、所持資格により受講科目が免除されます。ホームヘルパー1・2級、介護職員初任者研修、介護職員基礎研修を持っている方は、一部の受講科目が免除されますので、申込時に確認してください。
3年間の実務経験だけでは、受験資格を満たしていることにはならないので注意しましょう。実務者研修は資格や経験の有無に関わらずどなたでも受講することができますので、介護福祉士を目指す方は早めに受講されることをおすすめします。
介護福祉士国家試験の日程
例年ですと申込期間は8月中旬~9月中旬、筆記試験が1月最終日曜日、実技試験が3月第1日曜日に行われ、3月末頃に合格発表があります。
受験の際には公益財団法人社会福祉振興・試験センターから受験の手引きを請求し、受験申込書や必要な書類をそろえて郵送で申し込む必要があります。
実務経験証明書や従業日数内訳証明書など、実務についていたことを証明する書類は、勤務先の証明が必要になりますので、早めの準備をお勧めします。
筆記試験について
筆記試験の合格基準
介護福祉士の筆記試験は、4領域12科目と総合問題の出題があります。全部で125問出題され、1問1点ですので125点満点になります。
マークシート式で五者択一の問題となっており、「正しいもの」「適切なもの」「もっとも適切なもの」を5つの選択肢の中から1つ選ぶようになっています。
この中で6割程度を基本として、問題の難易度に応じて補正された点数以上を取っていれば合格となります。
注意しなくてはいけないのは、全ての科目群で得点を取っていることが必要になるということです。
科目群とは全部で11あります。基本的に1科目ごとになりますが、2科目で1科目群になる科目が2つあります。
「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」
「人間関係とコミュニケーション」と「コミュニケーション技術」
上記の2つは片方で得点があれば、もう片方に得点がなくても大丈夫です。
以下に科目の一覧を挙げますが、かなり広範囲の科目があることが分かります。そのため、ポイントを押さえた学習をすることが大変重要となってきます。
領域:人間と社会
・人間の尊厳と自立
・人間関係とコミュニケーション
・社会の理解
領域:介護
・介護の基本
・コミュニケーション技術
・生活支援技術
・介護過程
領域:こころとからだのしくみ
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ
領域:医療的ケア
・医療的ケア
総合問題
・総合問題
データ出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センターHP
筆記試験の試験時間
介護福祉士国家試験は科目が大変多いため、試験時間も長時間になります。
試験は午前・午後に分かれ、それぞれ110分間となり、午前68問、午後57問となっています。午前と午後の間には2時間程度の休憩時間をはさみますので、昼食を取ることが出来ます。
1問あたり2分足らずの時間で問題を解く必要がありますので、時間配分が大変重要なポイントとなります。
分からない問題に長時間引っかかっていると、時間が足りず後半の問題が手つかずのまま時間切れになってしまった…という方も珍しくありません。問題文を一読してすぐに解答が思いつかない場合は、思い切って飛ばして次の問題に取り掛かるのも大事なテクニックです。
ただその際は、マークシートの記述ミスには十分注意してください。見直しの時間もしっかり確保できるように、時間配分をしっかり行いましょう。
介護福祉士を取得するための勉強方法
働きながら学ぶ難しさ
実務経験を得るために働き、さらに家に帰って試験勉強をするというのはとても大変なものです。
さらに家庭を持っていたり子育て中だったり、身近に病人がいたり、人によって環境は様々です。そんな中で勉強時間の確保をするということ自体が、一番最初にぶつかる壁と言えるでしょう。
まずは1日にどのくらいの時間が勉強時間にあてられるか、自分の生活の中でシミュレーションを行ってみてください。
まとまって何時間も確保する必要はありません。隙間時間で大丈夫です。1日に例え5分でもいいので、毎日必ず勉強する習慣をつけることが第一歩です。
人によって得意な勉強方法は異なる
学生時代を思い出してください。テストの直前や受験の時、どんな勉強方法をしていましたか?
実は勉強方法には「これをすれば必ず合格する!」というものはありません。
それは、得意な勉強方法には個人差があるからだと思います。
何度も書いて覚える方が覚えやすいという人もいるでしょうし、人から聞いた方が理解できるという人もいるでしょう。
いきなり過去問に取り組む人もいれば、きちんとテキストを読んでからの方がいいと思う方もいるでしょう。それは本当に様々なので、一概に「これ!」というものはありません。
巷には「短期間で効率的に合格する方法!」などの情報があふれていますが、自分がどういう方法で勉強をするのが一番理解しやすいか、まずはそれを考えてみてください。
通学講座や通信教育、視覚的な映像教材、聴覚的なCD教材、スマートフォンのアプリ、テキストや問題集など、選択肢はたくさんあります。
かけられる費用や時間も人それぞれです。是非ご自分で始めやすい、続けやすい方法を選んでください。それを見つけ出すことこそが、合格への近道だと思います。
とにかく過去問を解きまくる
介護福祉士の試験は五者択一となっています。5つの選択肢から正解を一つだけ選ぶという出題方式です。
そのため難しい用語を丸暗記する必要もなく、クイズ感覚で過去問を解くことが出来ます。
今はインターネットで検索すれば過去問はたくさん出てきますし、書店には過去問の問題集も売っています。
まず何から手を付けたら良いか迷っている方は、物は試しに過去問を解いてみることをおすすめします。自分が分からない用語が出てきたり、答えが見当もつかない問題にぶつかった時に、その項目についてテキストなどで調べるという方法は、忙しい方にピッタリな方法だと思います。
隙間時間を有効に使うために
通勤時間や休憩時間など、ちょっとした隙間時間を勉強時間にあてることは大切なポイントです。
電車通勤の方だったら携帯で動画サイトを視聴するのも良いでしょうし、マイカー通勤ならCD講座という方法もあります。
携帯のアプリで過去問集もありますので、ちょっとした時間にゲーム感覚で取り組むのも良いでしょう。
介護福祉士の国家資格は受験生が比較的多いため、様々な教材があります。中にはインターネット上で無料公開されているものも多くあります。
高額な教材を買えば必ず合格するというものでもありませんので、ご自分の生活スタイルに合わせて続けやすいものを選ぶのが大切です。
試験直前には模擬試験がおすすめ
ある程度勉強が進んだら、模擬試験を受けてみるのもおすすめです。
介護福祉士の国家試験は、短い時間でたくさんの問題を解く必要がありますので、時間配分が大変重要なポイントになってきます。どのくらいのペースで解いていけば時間内に終わるかというのを、実感として経験することは大切だと思います。
模擬問題集も書店には並んでいますし、大手介護業者でも模擬試験を実施しているところがあります。自宅受験ができる業者もありますが、本番で緊張しないように会場受験で場慣れしておくのも良いでしょう。
そして採点することによって、自分がどのくらい得点できているか、苦手な科目はどれかということがはっきりわかると思います。
苦手な科目を底上げ出来れば全体の点数は上がりますので、合格へ近づくことになるでしょう。
一番大事なのは仲間の支え
独学の場合、何から手を付けていいのか、勉強方法はこれでいいのかと疑問に思ったり焦ったりすることがあると思います。しかし周囲に同じ試験を受ける仲間がいると、心強いものです。勉強方法を聞いたり、おすすめの教材などの情報交換ができます。
職場の同僚であれば、あの人が受かって自分が落ちるのは嫌だ!という気持ちにもなりますし、励みになるでしょう。
Twitterの活用はおすすめです。同じ志の仲間がリアルタイムで勉強をしているということが分かると、やる気もアップします。
また1日1問問題を出すアカウントもあります。そういった便利なものをうまく活用するのもモチベーション維持には大事だと思います。
介護福祉士の合格率
介護福祉士は、国家試験の中でも比較的合格率の高い部類に入ると思います。
以前は60%程度を推移していましたが、過去4年では70%前後まで上がっています。これは受験資格の要件の厳格化が影響していると思われます。
今までは全く資格がなくても、介護の仕事を5年以上続けていると受験資格がありました。しかし2016年度の試験から実務者研修が必須となっていますので、事前にある程度の予備知識を備えた人の受験となりました。
受験者数は厳格化によりぐっと減ってしまいましたが、その分ますます介護福祉士の資格の価値が高まったとも言えるでしょう。
データ出典:厚生労働省HP
筆者の勉強方法
実際に筆者が介護福祉士試験を受験した際の勉強方法をご紹介します。
あくまでも筆者の経験上のことですので、一例として参考にしていただければ幸いです。
最初に某業者の通信講座に申し込みました。テキストを見ながらまとめノートを作っていく方法でしたが、時間の確保が難しくなかなかはかどりませんでした。
実は筆者は「書いて覚える」勉強方法しかしたことがなかったので、テキストとノートがあることが勉強だと思い込んでいたのです。
同僚で同じく受験申し込みをした人が数人いたので、どうやって勉強しているかを聞きました。
同じように通信講座を申し込んだ人、書店でテキストや問題集を買ってきた人、インターネットで過去問に取り組んでいる人など、様々な勉強方法をしている人がいて驚いたのを覚えています。
たまたま家には自分専用のパソコンがありましたし、趣味でブログを作ったりネットサーフをしていたことで、パソコンの前に長時間座ることが苦痛ではないということに気が付きました。そのため、インターネットを使って勉強することにしました。
インターネット上で公開されている過去問をひたすら繰り返し、分からない用語はそのまま検索し、Wordに貼り付けて用語集を作っていきました。用語集はまとまったらプリントアウトして、隙間時間で読み返すようにしていました。まとめノートを手書きでしていた頃とは、進み具合が大違いです。
当時子供が保育園児と小学1年生でしたので、夜9時頃に寝かしつけのために一緒に寝室で横になる生活でした。
そのまま一緒に寝てしまうことが多かったので、夫に「10時になっても寝室にいたら、起こしてほしい」と頼みました。時々子供が起きてしまうこともありましたが、その時は夫に添い寝をお願いして、その後勉強するようにしていました。
家族の協力がなければ、途中で挫折していたと思います。その点は夫の理解に感謝です。
途中で夏休みや冬休みもあり、学校や保育園の行事で忙しい時もありましたが、そこでペースが狂うのは想定の範囲内でした。でも例え5分でも必ず毎日取り組むことを心がけていました。
一番励みになったのは、Twitterでした。「#介護福祉士#試験勉強」とつけて検索すると、同じ試験を受験する人たちのつぶやきがたくさん出てきました。
中には試験対策に1日1問出題するBOTのようなアカウントもあったので、片っ端からフォローしていったのです。
「よし!今から勉強頑張るぞ!」とつぶやくと「頑張って!私も今から始めます」というつぶやきが返ってきたりしました。
今この瞬間に、同じ目標をもって勉強に取り組んでいる人がいる。これを知ったことは本当に励みになりました。
過去問をとにかく繰り返して、時々は通信講座の添削問題を出していました。
どうやら私は医療系の問題に弱く、脳梗塞とくも膜下出血って何が違うの?という感じでした。
そのため後半はみっちり医療系を繰り返したのを覚えています。
自分の関わりのある利用者を思い出し、脳梗塞はAさん、くも膜下出血はBさんと関連付けて覚えていくようにしました。これはとても有効で、実際にAさんやBさんの顔を思い浮かべながら症状を整理していくととても理解しやすかったのです。丸暗記が苦手な方は、是非この方法を取り入れてみてください。
試験直前に総合模試を受けましたが、ここで散々な成績を取ってしまったことで、スマホアプリでさらに勉強時間を増やしました。
アプリの良いところは、ちょっとした時間にすぐ出来てすぐ中断できるところです。今のアプリは優秀で、正答率が出たり、間違えた問題が繰り返し出たりするので、とても重宝しました。
試験後の自己採点ではなかなかの高得点で、マークミスさえなければ合格を確信できる点数を取ることが出来ました。結果的に一発合格を果たすことが出来たのです。
いかがですか?あくまでも筆者の場合ですが、過去問をメインにしていたことで、かなり本番の問題に取り組みやすかったと思います。確か時間も余って、2回くらい見直しが出来た気がします。
もし参考になる部分があれば幸いです。
介護福祉士と関係する資格
介護福祉系には様々な資格があります。決して必須のものばかりではありませんが、中には資格を持っていないとその業務に付けないものもあります。(ケアマネージャー、ガイドヘルパーなど)
また介護福祉系の資格の中には、介護福祉士のように実務経験が必要になる資格も存在します。
資格はやみくもに取ればいいというものではありませんが、持っていることで自分の能力が客観的に評価されやすいというメリットがあります。
計画的にキャリアアップするためにも、他の資格を取るのは良いかもしれません。
代表的なものを一部例として挙げると、以下のようなものがあります。
・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・移動介護従事者(ガイドヘルパー)
・レクリエーション介護士(2級・1級)
・サービス介助士(ケアフィッター)
・福祉用具専門相談員
まとめ
介護福祉士は、これからの超高齢化社会においてとても重要な役割を担っています。
資格を取得するためには実務経験が必要だったり、多くの科目の勉強が必要だったりしますが、取得後の就職先に困ることはほとんどないと言えるでしょう。
介護の仕事は、大変な割には給料が安いというイメージが強いと思いますが、介護福祉士を取得することによって資格手当や昇給が期待できます。またリーダー職や管理者を任されることでさらに給料UPが見込めます。
介護職員の処遇を改善しようという動きも、年々高まってきています。ここ最近のコロナ禍においても、介護職員に対して政府から慰労金が給付されることが決まっています。それだけ社会的にも重要な仕事であるという証拠と言えるでしょう。
是非皆さんも介護福祉士を取ってみませんか。

執筆・監修 かずぴょん
地方都市在住、現在訪問介護事業所に勤務する50代女性。
2005年、第1子妊娠中にホームヘルパー2級を取得、それ以来高齢者介護に従事。
途中第2子出産、Uターンの転居のためブランクをはさむが、働きながら介護系資格を取得していく。所持資格はホームヘルパー2級、介護福祉士、介護支援専門員、認知症ケア専門士。現在は第1子の高校受験のため、自分の勉強は後回しで寂しい日々。