難関資格!マンション管理士の難易度と合格率・合格点について解説

マンション管理士の資格は不動産業務に関する、難易度の高い国家資格です。
マンションの増加に伴って注目度も高まっている資格ですが、皆さんは試験の難易度や合格率についてご存知ですか?

今回は、マンション管理士の難易度や合格率、試験内容についてご紹介します。

さらに、独学でも合格を目指せる試験なのか、こちらもあわせて考えていきましょう。
これから不動産関係の資格を取得しようと考えている人はぜひ参考にして下さい。

マンション管理士は難関資格?

タワーマンションブームが起きた事もあり、昨今はマンション自体の数が増加しています。

マンションの増加に伴い、マンション管理組合のサポートをする人材が必要となったため、マンション管理士の資格が誕生しました。
2001年にできたばかりの新しい国家資格で、不動産業界で仕事をする人から注目を浴びている資格です。

マンション管理士の試験は難易度が高く、取得が難しいと言われています。
そのため、不動産関係の業務において、取得していると周りからの信用度が一層高まる資格だといえます。

マンション管理士の合格率

マンション管理士の合格率

マンション管理士の合格率はおよそ7〜9と、10%に満たないという状況です。

令和元年度試験の合格率は8.2 %で、受験者数約1万2千人のうち991人が合格となりました。(参照:令和元年度マンション管理士試験の結果について

マンション管理士の需要は高まってきていますので、難易度の高い試験に合格することは、貴重な人材になるチャンスとも言えます。

マンション管理士の合格率が10%を切る理由

マンション管理士の合格率が低いのは、受験する際の制限や条件が無いということも理由のひとつです。受験する為の条件が無いので、専門的な知識が足りていない人でも受験が可能になります。
すると受験者の幅が広がり、それに伴って合格率が低くなっているという背景があるのです。

マンション管理士に似た資格で、管理業務主任者という資格があります。管理業務主任者の資格を持っている人は、マンション管理士の試験を受ける際に5点免除の制度が適用となり、受験が有利になります。

しかし、マンション管理士の試験は管理業務主任者の試験よりも難易度が高くなっています。

なので、管理業務主任者を受験した際の知識量のままマンション管理士も受験した人が不合格になってしまうケースも多いです。

マンション管理士の試験合格率は確かに低いですが、それが理由で受験を諦める必要は無いでしょう。しっかり勉強すれば、合格を目指せる資格です。

マンション管理士の試験について

試験形式と合格点

マンション管理士の試験時間は2時間問題数は50問で、全て4択のマークシート方式です。

合格点は絶対評価ではなく、その年の相対評価により決まるため変動がありますが、34点から38点とおよそ70%程度になります。

50問の4択問題で2時間は、時間が長すぎると感じる人もいるかも知れませんが、マンション管理士の試験問題は、そのくらい時間をかけて考える必要があるほど難しいともいえます。

また試験には、法律分野の知識が無いと解けない問題が多く出題されます。
過去の試験に出題された問題や実践問題をたくさん解いて、理解を深めるようにしましょう。

出題範囲

マンション管理士の試験は、

「区分所有法等」「民法等・管理組合の運営」「建築基準法等・建築設備」「マンション管理適正化法」

4つの出題範囲に分類されます。

一般的な民法の知識はもちろんですが、マンション管理士の試験では一般知識以上のレベルの理解も必要になります。

例えば法改正があった年の試験には、その改正された部分が試験に出題されることが多いです。

なので、テキストも最新のもので勉強し、常に新しい情報に注目しておく必要があります。
法改正から問題が出される事も、試験の難易度を高めている理由のひとつと言えるでしょう。

試験の出題傾向

マンション管理士の試験問題には、毎年決まった共通点があります。それは、各分野の出題割合です。

50問のうち、40%は区分所有法等の問題が出されます。

そして、建築基準法等・建築設備の分野が全体の30%出題されるのです。

残りの民法等・管理組合の運営とマンション管理適正化法においては、2つ合わせても全体の30%程度しか出題されません。

そしてこの2つの分野は、マンション管理士の試験の中では比較的易しい問題と言われています。

出題割合が少ないからと、勉強を後回しにしてしまう人もいるようですが、この民法等・管理組合の運営とマンション管理適正化法は点数が取りやすい分野とも言えます。

手を抜かずしっかり理解しておくことが、合格へのポイントとなるでしょう。

試験で最も難しい分野

マンション管理士の試験は、専門性の高い問題がたくさん出題されることがわかりました。
そのため、試験に挑む際は入念な対策を行う必要があります。

そのなかでも、マンション管理士の試験において一番難しい分野は、区分所有法等だと言われています。

難易度が高く、理解するのに時間がかかる分野であるため、特に試験対策が必要な分野になるでしょう。

有名な他の難関資格と比較

行政書士

行政書士は、人々の暮らしに身近な分野の法律について専門的知識をもったプロです。

行政書士の試験の難易度は非常に高いことで有名ですが、マンション管理士の試験も、同じくらい難易度が高いと言われています。

そしてマンション管理士の試験にも、民法や不動産に関わる法律分野の知識を問う問題が、出題されます。

宅地建物取引士

不動産系の資格として宅地建物取引士も有名ですね。
宅建士もマンション管理士と同じく、国家資格の分類ではありますが、その試験の難易度は大きく異なります。

なんと、マンション管理士試験の難易度は、宅建士試験の難易度の倍にまで及ぶのです。
宅建士の試験問題にも法律に関する分野はあります。
しかしマンション管理士の方が、顧客が抱える様々な問題に対応する業務となっているので、それに伴い必要な知識の量も多くなります。

また、マンション管理士の試験では法律分野の他に、コンサルティングに関する分野も出題されます。

このようにマンション管理士の試験では、宅建士よりも多くの知識が必要となり、試験の難易度も高くなっているのです。

マンション管理士の収入

マンション管理士合格率は10%未満とお伝えしました。これほど難易度が高い試験ですので、せっかく試験に合格したからにはマンション管理士の資格を活かして収入アップも目指したいところです。

レベルの高い資格を持っていれば、収入も比例して上がっていくイメージがありますが、

マンション管理士の場合は、残念ながら収入に比例しづらいと言われていて、平均年収は約400万円です。これは一般的なサラリーマンと同じレベルですね。

収入をアップさせるためには、マンション管理士以外にも他の不動産関連の資格を取得し、独立開業を目指すと良いでしょう。

マンション管理士の試験は独学でも合格が目指せるのか

マンション管理士の試験は独学での合格も不可能ではありません。
しかし、予備校や通信講座を受講して勉強するよりも、かなり努力する必要があります。

マンション管理士の試験に独学で合格を目指すには、およそ600時間の勉強が必要と言われています。
毎日2時間勉強した場合は、10ヶ月程度の期間勉強することになりますね。
1年近くにもなる長い期間ひとりでコツコツと勉強するのは、並大抵のモチベーションでは続きません。

また、独学で勉強する場合はわからない問題が出てきたとしても、参考書やネットを利用して自分で調べなくてはいけない場合がほとんどです。

なので、予備校や通信講座を受講したほうが合格がしやすくなると言えるでしょう。

まとめ

では最後に、マンション管理士の難易度についてまとめておきましょう。

マンション管理士の難易度まとめ
  • 合格率は7〜9%
  • 試験形式は2時間で50問の4択マークシート方式
  • 合格ラインは約70%
  • 区分所有法等が最も難しく4割を占める
  • 独学より通信講座や予備校がおすすめ

マンション管理士は合格率が非常に低い資格で、試験問題は法律分野からの出題が多いということがわかりました。

ですが、これからマンション管理士の仕事のニーズは、どんどん高くなっていくと言われています。高齢化社会である日本において、時代の流れに合わせてマンション管理士の資格を有効に活かしていくことが、不動産業界で仕事の幅を広げるポイントとなるでしょう。

不動産関連の資格取得に興味がある人、またこれから不動産業界の仕事に就きたいと考えている人は、ぜひマンション管理士の試験にチャレンジしてみてください。

監修 資格LIVE編集部
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