司法書士資格試験の合格率はわずか3%です。
受験資格が無く誰でも受験可能ですが、とても厳しい数字ですよね。
日本国内では、司法試験の次に難関な試験といわれています。
この記事では司法書士試験の難易度や合格率、必要な勉強時間などを解説していきます。
司法書士について
司法書士の業務内容
以下が司法書士の主な業務です。
- 相続手続き
- 債務整理
- 成年後見制度手続き
- 土地、建物の不動産登記
- 商業登記(法人)
どの業務も法律に関する知識が必須です。
法的にも効力が強く非常にハイレベルな知識が無いといけません。
司法書士になるには
- 司法書士試験(法務省実施)に合格する
- 検察事務官または裁判所事務菅の経験が10年以上あり、法務大臣の許可を得る
以上の2つが司法書士になるための道です。
後者の方法で司法書士になる方は稀で、大体が司法書士試験を受験しています。
司法書士になってから特定の研修を積むと弁護士と同等の権限が与えられます。
認定司法書士と呼ばれていて、簡易裁判所の小額起訴事件においては弁護士代理業務が認められるのです。
司法書士試験の合格率と受験者数は?
司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率
実施年(年度) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
平成31年度 | 13,683 | 601 | 4.4 |
平成30年度 | 14,387 | 621 | 4.3 |
平成29年度 | 15,440 | 629 | 4.1 |
平成28年度 | 16,725 | 660 | 3.9 |
平成27年度 | 17,920 | 707 | 3.9 |
司法書士試験の合格率
司法書士試験の合格率は、約4%です。
これはとても低く、試験の難関さが伺えますね。
司法書士試験は相対評価で合格率を毎年同程度にしているので、ある年だけ高かったり低かったりする事はありません。
そのお陰と言ってはなんですが、合格率が低いままだからこそ資格取得にプレミアがついているのです。
司法書士試験を合格した暁には、就職した時の収入などが周りと何歩もリードできますよ。
司法書士試験の受験者数は減少している
受験者数は減少傾向にあります。
平成22年の受験者数は約18万人なのに対して、平成31年の受験者数は13.5万人と、明らかに減っています。
ここまで受験者数が激減した理由としては、以下の事が挙げられます。
- 景気が上向きになった為一般企業人気が出たから
- 少子化
- 親世代が予備校費用を出し渋る傾向が強まっている為
合格者の男女比は?
平成31年度の司法書士試験合格者は、男性466人、女性135人と男性が7割以上を占めています。
(参照:平成31年度(2019年度)司法書士試験の最終結果について)
司法書士試験の勉強時間は?
法曹資格では司法試験が一番難関であるのは有名ですね。
司法書士試験はその次に難関です。
一体どの位の勉強量が司法書士試験に必要なのでしょうか?
司法書士試験の必要勉強時間
司法書士試験の必要勉強時間は、3,000時間と言われています。
さすが、司法試験の次に難関といわれているだけのことはありますね。
他の資格と比べてみるとその難しさがわかるのではないでしょうか。
- 社会保険労務士:800~1,000時間
- 行政書士:500時間~800時間
行政書士も法曹系資格ですが、必要勉強時間がケタ違いですね。
闇雲に勉強すればよい訳ではないので、正しく効率の良い勉強法が求められます。
ロングランの勉強期間を挫折せず乗り越えなければならないので、メンタル面も気を付けたい所です。
試験内容
司法書士試験は1回では終わりません。
7月に筆記試験、その後10月に口述試験があります。
口述試験を受けるためには筆記試験に合格する必要がありますね。
筆記試験
筆記試験は午前と午後で分かれています。
午前はマークシートのみ、午後は記述とマークシート式の試験になります。
午前中は憲法、民法、商法などに関する基礎的な法律知識、午後は不動産登記法や商業登記法等専門的な内容となっています。
法律を正しく理解していないと合格はできません。
また、範囲もとても広いので覚える部分が膨大です。
口述試験
口述試験は大半の方が合格しますので、司法書士試験は7月の筆記試験の出来で合否が決まると言っても過言ではありません。
では、口述試験とはどのようなものなのか。
会話をする形で司法書士試験の内容が質問されますので、口頭でその答えを述べるだけです。
口述試験はどちらかというと、受験生の質を知るための調査のようなものです。
会話形式なのでポンポンと答えを述べなくてはならず、あまり難しく考えず簡潔に述べると良いでしょう。
もしも、上手く話せずに不合格になったらどうしよう…
この様な心配は無用です。
筆記試験を合格できた実力があれば、口述試験も難なくクリアできるでしょう。
どうして司法書士試験は難しいのか?
- 相対評価である
- 基準点で足切りがある
以上の2点が司法書士試験の特徴です。
これらの理由も司法書士試験の難易度を上げている原因ですね。
相対評価
例え合格基準点を取っても、全員が合格にはなりません。全員合格になるのは絶対評価です。
司法書士試験では合格基準点の取得者から上位の者が合格となりこれを相対評価と言います。
せっかく合格基準点以上でも、この相対評価で不合格になる場合もあります。
司法書士試験の合格率が4%と低いのも相対評価が大きな原因なのですね。
基準点の足切り
午前の択一問題、午後の択一問題、午後の記述問題の全てにおいて合格ラインに達していないといけません。
1万4千人の受験者のうち、午前・午後の択一式問題の基準点合格者は約2,000人います。
そのうち、記述式合格者は約1,000人。そしてその中の上位約700人が合格となります。
口述試験はほぼ全員合格ですが、試験を欠席すれば当然不合格です。
従って、筆記試験に合格=司法書士試験に合格と考えてよいでしょう。
受験資格なしも原因
司法書士試験に受験資格はありません。
司法試験は法科大学に入らなければ受験できませんが、誰でも受験できるのが司法書士試験です。
記念受験という言葉をご存知でしょうか。
その名の通り、記念と軽い気持ちで受験する方の事を言います。
試験を午前中だけで帰ってしまったり、そもそも欠席したりする方が一定数存在します。
ですので、真剣に受験している方だけで統計を取ればもっと数字は違ってくるでしょう。
司法書士試験と他の資格を比べると?
- 税理士≦司法書士
税理士の合格率は12~17%なので、司法書士の方が難易度は高いように見えます。
しかし税理士試験は科目別合格制度があり、小分けでの受験が認められています。数年がかりで合格科目を増やしている方も含めた合格率になるので、一概に合格率だけでは判断できません。
- 弁理士<司法書士
弁理士の合格率は6~7%ですが、受験資格なしというのは司法書士と同じ条件ですね。
司法書士の合格率は3~4%なので、司法書士の方が難易度は高いと言えます。
- 行政書士<司法書士
行政書士試験は絶対評価です。これが司法書士試験と大きく異なっているポイントですね。
合格率は10%となっていますので、司法書士の方が難易度は高いと言えます。
やはり司法書士は難関資格だということがわかります。
また、司法書士試験は科目別で合格というやり方ではなく、一まとめで合格か否かを決めます。
それも司法書士試験の難易度をアップさせている要因です。
司法書士は何が魅力?
司法書士は難関試験です。大変な思いをしてまで得られるメリットは何なのでしょうか。
収入が高い
司法書士の平均年収は877万円です。
この額からも分かるように、司法書士は非常に高収入な職種です。
ごく一般的な会社員と比較すると倍以上の年収ですね。
開業独立をしている司法書士の中には1,000万円以上の年収の方もいます。
資格を習得して働き出してからも、自身をスキルアップさせると年収は増えていく努力し甲斐がある仕事です。
司法書士事務所に雇われる形になってしまうと、年収は約400万円になるので、どんな形態で働くかは重要になってきますね。
生涯現役
司法書士には定年が無く、生涯働けます。
高齢者と呼ばれる年代になっても高収入が得られる職はあまり無いのが事実。
実は司法書士の平均年齢は60歳と高齢です。
自分の健康状態に自信があれば、ずっと司法書士として働けます。
年功序列、生涯雇用が過去のものとなった今、生涯現役可能な司法書士は憧れの的ですね。
夢の独立も可能
資格を習得してすぐにでも独立できるのが司法書士です。
とても独立しやすい業界なので、収入アップを目指すのならばまず独立するのが王道ですよ。
急に独立といっても不安、という方でも安心できる研修制度もあるので、独立しやすい環境が整っています。
この研修で仕事の人間関係が生まれたりもするので、利用している司法書士も多いですよ。
司法書士は独学で合格できる?
独学はおすすめできない
独学で勉強して司法書士試験合格も可能ではありますが、あまり現実的ではありません。
合格者の多くは、通信講座あるいは予備校で講義を受けています。
難関大学で法律を学んでいた方や、他の法律系の資格を合格されたかたなどは独学合格も可能かもしれませんが、初学者の方は通信講座や予備校を活用するのが一般的です。
予備校も良いですが、決まった時間に決まった場所に通うとなると厳しいという方も多いと思いますので、スマホひとつで受けられる通信講座の利用がおすすめです。
効率的に合格をつかみ取りたいのならば、通信講座が最善でしょう。
おすすめの通信講座は「スタディング」
通信講座は数多くありますが、スタディングの司法書士講座が一番おすすめです。
スタンディングの通信講座はコスパが良く、費用は92,000円です。予備校ですと50万円ほどかかりますので、5分の1の費用で済んでしまいます。
スマートフォンでの受講ができるので、手軽にいつでも勉強ができるのが魅力的です。
良心的な価格と、手軽さで人気の通信講座です。
まとめ
では最後に、司法書士の難易度についてまとめておきましょう。
- 合格率は4%
- 勉強時間は3,000時間
- 試験はマークシート、記述、口述式がある
- 相対評価のため、合格ラインに達していても不合格となる場合がある
- 独学よりも講座に通うのがおすすめ
試験対策にはほとんどの方が予備校か通信講座を利用しています。
その理由は、出題範囲が広い事と独学では理解が難しい内容だからきちんと教えてもらった方が効率的だからです。
大切なのはどんな風に勉強するかですので、初学者でも正しく学べば合格の望みは十分あります。
難関資格だけに得られるメリットも大きいので、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。

監修 資格LIVE編集部
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