【合格体験記】司法試験を2回受験し合格に!オススメのテキストや問題集や合格アドバイスも紹介!

今回はロースクールに通い「司法試験」を受験し合格することが出来た「NR」さんの体験を元に合格の秘訣をご紹介します。

私の司法試験体験記

はじめに

司法試験は試験の中でもっとも難しいと言われている試験のひとつです。

以前は旧司法試験が行われ、誰でも何回でも受験できました。しかし、法曹人口を増やそうとロースクール制度ができ、ロースクールを卒業することが司法試験の受験資格となりました。

私はロースクールを卒業して司法試験を2回受験しました。そのときの体験談をご紹介したいと思います。

司法試験を受けようとしたきっかけ

私は大学を卒業したあと、3年間ほど百貨店で働いていました。百貨店は華やかそうに見えますが、お客さんが来ないときはやることがすごく少ないのです。

一生のうち仕事に費やす時間を考えたとき、果たしてこのままで良いのか?と考え出したのがきっかけでした。祖父が司法書士をやっており、法律の道に進むことも考えましたが、ハードルが高く決心はなかなかつきませんでした。

そんなとき、知り合いに弁護士事務所で秘書の仕事を探しているという話を聞いて私は転職を決めました。弁護士事務所では裁判所への書類の提出や書面作成の補助などの仕事をしていました。そのうちに法律の面白さに気づき、ロースクールに行こうと決心しました。私は外国語学部だったので、法律の知識については皆無だったので、予備校を通信で受講しながら、ロースクールに入学しました。

ロースクールでのスケジュール

ロースクールでは平日は毎日授業がありました。授業は20人くらいのクラス単位で、毎回、授業で発言が求められます。そのため、予習・復習は当たり前。それに加えて、レポートなどの課題もこなす必要があります。授業は1,2コマでしたが、それ以外でも勉強はかかせません。

自習室があり、自分専用の机があったので、授業以外ではそこで授業の準備や司法試験の勉強をしていました。平日は授業の準備にもかなりの時間充てなければいけなかったので、土日に主に試験勉強をしました。

ロースクールは既修者だと2年、未修者だと3年ですが、入学したときにどのくらいの時期から何を始めるなどおおまかなスケジューリングをすることをおすすめします。

授業が始まると毎日勉強に忙しく、個別に司法試験の勉強時間が取れなくなってしまうからです。通学時間も往復で3時間かかるので、小さなメモ帳に覚えるべきことをメモして、それを電車の中で読んでいました。

試験問題と勉強方法

短答式試験

司法試験の問題は短答式が行われ、それに合格すると論文試験に進めます。(成績表がハガキで届きます。)短答式の科目は公法系(憲法、行政法)、民事系(民法、商法、民事訴訟法)、刑事系(刑法、刑事訴訟法)と分かれていて、すべてマークシート方式で行われます。

私が短答式を受験して思ったことは「時間との闘いだ」ということです。マークシートといっても単純なものではなく、1問だけで1ページあるものもあります。わからないものに何分も時間をかけていると、あとで出来る問題に時間がなくなってしまうということがあり得ます。ある程度考えてわからなければ次に進むなどの戦略も取りました。

短答式試験の対策としては過去問を繰り返し解くということをおすすめします。過去問が全く同じ形で問われることはないかもしれませんが、過去問に出てきた判例や問題点に関連する問題は出るかもしれませんし、形を変えて聞かれる可能性もあります。正解だったものでも、その問題に関連する判例などは必ずチェックするようにしていました。

論文試験

短答式試験に合格すると論文試験が待っています。

これも同じく公法系、民事系、刑事系に分かれています。例えば、民事系でいうと民法、商法、民事訴訟法とそれぞれ独立して問われるのではなく、総合問題として問われます。問題の設定も実際の法律現場での問題のように問われます(自分が修習生の立場で答えるなど)。

論文試験では2時間時間がありますが、問題構成の時間と答案に書き出す時間を計算しておく必要があります。答案構成はメモを利用して章立てをして、自分が書くことを大まかにメモします。

いくら構成がしっかりしていても、答案に表現できなければ、点数がつかないので、私は論文試験でも一定の時間が来たら書くようにしていました。

論文対策としては、書く練習が必要になってくると思います。頭の中でわかっているつもりでもいざ書いてみると書けないということもあります。

予備校の模試を利用するのも手ですが、これも過去問が重要になってきます。小さいことですが、論文試験はボールペンで書かなければいけないので、普段からボールペンで書くのに慣れておくのをおすすめします。パソコンに慣れていて漢字が出てこなかったということのないように注意しましょう。

試験会場で注意すべきこと

  1. 試験会場には早めに行くようにしましょう。電車の遅延もあるかもしれませんし、ただでさえ、緊張してしまうのでは私は1時間前に試験会場に到着するようにし、雰囲気に慣れておくようにしました。
  2. 上着を持ってくる

試験会場では多くの人が集まるので空調は一定の温度になっています。人によって温度に対する感じ方が異なると思うので、簡単に着脱できる上着があると便利です。

  • お昼(食べ物・飲み物)や甘いもの

朝から晩までの試験なので、お昼休みもありますが、私は自分でお昼を持っていきました。受験生が多く、周りで食べる場所や買う場所を探すのに時間がかかると思ったからです。お弁当などもいいのかもしれませんが、お腹が空かなかったので、簡単に取れる栄養バーで済ませました。ずっと座りっぱなしだったので、昼休みはリフレッシュするために教室から外に出て少し歩いてから、机に座って見直しをしながら、食べていました。科目ごとに休憩がありますが、頭が疲れたのでチョコレートを持っていったのも良かったです。

  • トイレの時間を十分に考える

受験会場にはトイレがありますが、試験開始時間前になると混みあい、受験生が列を作って並んでいます。早めにトイレを済ませ次の試験に備えるのがおすすめです。

おすすめのテキスト・問題集

  • 過去問編

司法試験&予備試験 体系別短答過去問集(東京リーガルマインド)

法試験&予備試験 体系別短答過去問集(東京リーガルマインド)

とにかく過去問を解くことが重要になってきます。過去問が載っているものはいろいろ出ていると思いますが、自分が本屋で目を通してみて使いやすいものが良いと思います。私は体系別になっているものを使用していました。体系別になっているので、今日はこの分野をやるというように決めて使用していました。もちろん、試験前には何度も実際の過去問をはじめから終わりまで時間を測って解くということをしました。

  • 司法試験&予備試験 完全整理択一六法(逐条型テキスト)(東京リーガルマインド)

おすすめのテキストの2つ目は条文とそれにともなった判例が整理されているものです。条文ごとにまとまっているので、関連する判例やポイントを思い出しやすいです。テキストは小さくて書き込めるスペースがないので、私はそれ以外に条文ごとに自分のメモを作り、覚えるべきことやポイントなどを書き込み、条文を見たら芋づる式に関連する知識が出てくるようにしました。

もし試験に不合格になってしまったら

司法試験に合格すると司法修習を受け、そこから最終の試験を受けて晴れて法曹となれます。

弁護士、裁判官、検察官のいずれかの道に進むことになります。しかし、合格率が30パーセント台というくらいですから、全員が司法試験に合格はしません。

その場合、選択肢としては、再度司法試験に挑戦することがあげられます。新司法試験は5年間のうちに3回の受験チャンスがあるので、2回までは受験することが出来ます。もし、試験を受けて不合格となり来年また受験をするのであれば、必ず自分の受けた年の問題を復習してください。

私は不合格になったとき、どうしても自分が受けた年の問題を見たくありませんでした。しかし、同じようなことが試験で何度も形を変え問われています。間違ったことよりも「どうして間違ったか」「どうすれば正解できたか」を分析して、その不足分を1年かけて埋めていくことが重要になってきます。知識が不足していたのか、考え方が間違っていたか、それを明らかにして、もう一度解いたときに答えられるようにすれば良いのです。

おわりに

司法試験に合格するには膨大な時間のみならず、精神的にも多大なエネルギーを必要とします。勉強時間などのスケジュール管理のみならず、体調管理にも気をつけることをおすすめします。司法試験を受けるまでには、それなりの覚悟を持っていると思うので、最後まで諦めずに自分を信じてください。皆さまの合格をこころより応援しております。

執筆・監修 NR

上智大学外国語学部英語学科卒業後、社会人経験を経て、私立のロースクールを卒業。その後、心理系の大学院を卒業し、臨床心理士の資格を取得。公認心理師。著書に「輪廻の羽根」(文芸社)。趣味は旅行、読書。