【徹底解説】司法書士試験対策!勉強する順番、効率的な独学勉強法について解説!

司法書士試験は合格率が4%前後の非常に難しい試験です。しかし、独学でも勉強方法と参考書選びを間違わなければ、十分合格を狙える試験です。これから、司法書士の効率的な勉強法について解説していきます。

勉強する法律の順番

 司法書士試験には11科目が出題されます。独学の場合勉強する順番を決めて、だいたいいつまでに終わらせるのかというスケジュールを自分で決めなければなりません。主体的な勉強をしなければ、独学で合格することはできません。 

 11科目といっても1問しか出題されない科目もあれば、民法などのように20問近く出題される科目もあります。そして民法の親族・相続法が分からなければ、不動産登記法の勉強は知識がなくてできませんし、会社法が分からなければ、これもまた商業登記法は全く分からないということになります。

主要4科目の順番

 一般的に、民法、不動産登記法、商法(会社法)、商業登記法は主要4科目と呼ばれていて、出題の7割以上を占める、この4科目をマスターしなければ、合格することはできません。では、この4科目はどのような順番で勉強すればよいのか解説します。 

 憲法と刑法を除いて、民法の知識を基礎としている法律がほとんどで、午前の部の択一式では35問中20問出題される超重要科目なのでまずは民法を勉強しなければなりません。ボリュームも多い法律なので早い段階で基礎を理解することが重要です。

 民法を終えた後は、不動産登記法を勉強することをお勧めします。不動産登記法は午後の部の択一式での主力であり、記述式も出題されるからです。民法を終えたばかりなので、特に親族・相続法の復習にもなるので不動産登記法を2番目に勉強すべきです。

 不動産登記法を終えると、商法・会社法の勉強へと移行します。司法書士試験では、細かい知識を暗記しなければならないし、民法に次ぐ出題の多さなので、早めに対策しておくことが良いからです。

 主要4科目の最後が商業登記法です。商業登記法は、会社法の知識と極めて密接に関連しているので会社法の知識を整理しながらの勉強方法が効率的です。

その他の順番

 今まで述べてきた4科目が終わったならば、後は自分の興味のあるものから勉強していって構わないのですが、おすすめの順番だけは書いておきます。

民事訴訟法→民事執行法→民事保全法→供託法→司法書士法→刑法→憲法

 この順番で勉強すれば、知識が効率的に積み重なっていくので良いと思います。ただし、自分がどうしても勉強をしたい法律があるならば、その科目から勉強することも構いません。スケジュールをある程度自由に組めるところにこそ独学の有利さがあるからです。

 注意しておかなければならないのは、1問しか出題されない科目であっても決して捨ててはいけないということです。非常に合格率が低く、1問の差で不合格になる恐れがきわめて高い司法書士試験においては、1問でも多く正解する必要が強いので、捨て科目を作ることは不合格に直結します。さらに、少ない出題数の科目でもその知識が他の科目で生きてくることも十分にありますので、大変ですが頑張って11科目全部を学習しましょう。

スケジュールの組み方

勉強期間は1年半

 本試験から逆算してスケジュールを立てることになるのですが、法律初学者ならば、勉強に必要な期間としては1年半近くが必要です。主要4科目を勉強するだけでも、4月から始めたとしても12月頃まではかかります。登記法というものを理解するが大変で、細かい知識も暗記する必要があるので司法書士試験独特の難しさがあるからです。その他の法律は分量としてはそれほど多くないので、3か月から4か月でマスターできると思います。

直前期

 すべての科目が勉強し終わったならば、直前期と呼ばれている知識に磨きをかける期間に入ります。実際の試験を解くコツをこの期間で習得することになります。司法書士試験は、午前中は択一式だけなので時間が足りないということは、あまりないのですが、午後になると択一式と記述式を既定の3時間の時間内に解かなければなりません。3時間は、出題量から考えると実際にはとても短く、相当速く問題を解かなければなりません。不動産登記法と商業登記法の記述式にそれぞれ少なくとも1時間は必要ですので択一式は35問を1時間で解かなければなりません。単純計算で1問にかける時間は2分に満たないほどです。

 直前期には、模試も受けておくことが必須です。場所は、本試験の雰囲気に慣れるべく会場受験を勧める方も多いですが、自分で時間管理ができるのならば、自宅で受けても全く問題ないと思います。回数は多い人では、10回くらい受ける人もいるようですが、模試は時間がとられるし、普通の本試験よりも難しめに作られているので、出題形式に慣れるという意味で2回くらい受けておけば十分です。たくさん受ければ合格できるというものではなく、いかに試験の時間配分をするのかという戦略を集中して自分のものにすることが重要だからです。模試の結果も気にすることはありません。先ほども述べましたように本試験より難しめですし、模試で出る合否の判定はあまり信頼できるものではないからです。あくまで自分の本試験でのペース配分を確立するためのみに模試を利用しましょう。

 ここまでスケジュールの立て方について述べてきましたが、時間がないと焦ることはよくありません。ゆっくりと基礎知識を身につけて、直前期は1週間くらいしか取れなくても大丈夫です。自分なりの勉強法を考えながら予定を組みましょう。

参考書選びのコツ

 ここからは参考書の選び方について解説していきます。参考書として買うべきものは解説本と過去問題集です。

 解説本についてはいろいろなものが出版されているので、自分に合ったものを選択する必要があります。買ってみて後で合わなかったということがないように本屋で実際に中身を見て自分に適したものを選ぶのがベストです。レビューなども気になるところですが評判の高い解説本イコール自分に合う本ではないので、しっかり実物を確認するようにしましょう。それとあれこれといろいろな参考書を買いあさるのではなく、自分の頼りとなるシリーズに絞るようにしましょう。

 さらに、解説本を買うときは最初に11科目全部を買うようなことをしてはいけません。多額の出費になりますし、法律は1年ごとにでも微妙に改正されているので1つの科目が終わったら次の科目を買うというようにしましょう。さらに万が一、司法書士試験を受けるのをやめることにしても1冊ずつ購入していれば、金銭的負担が最小限に抑えられます。

 過去問題集についてですが、これには昭和の頃からの全ての問題を網羅しているものと、過去問をセレクトして掲載している参考書があります。どちらにすればよいのか迷うところですが、ここはすべてを網羅している過去問集を買うことをおすすめします。セレクトしたものでは本試験のレベルに慣れる練習が足りない恐れがあるからです。この点、すべての問題を網羅しているものであれば、非効率的なように見えてもすべての問題を解くことで、本試験レベルの出題感覚を知らず知らずのうちに身につけることができます。大変ですが、網羅型の過去問集を本試験までにはすべてやり切りましょう

まとめ

 ここまで、独学をする上で重要なことを勉強の順番、スケジュール、参考書というように解説してきましたが、まずは躊躇しないで試験を受けると決めたのならば、参考書を選ぶあるいはスケジュールを組み立てるなど最初の1歩を早く踏み出しましょう。少しでも早い時期に勉強を始めた方が出題量を考えると有利です。

 これだけ難関の試験になると、独学では無理ではないかと思われがちですが、予備校に通っていても最終的に勉強をするのは自分自身です。やる気がなければ予備校に通っていても独学でも合格することはできません。一人で勉強する習慣を身につければ、実務においても十分に対応する力がついているはずです。

 確かに難しいし、やめたくなることも多々ある司法書士試験の勉強ですが、少しずつでも着実にやっていきましょう。

執筆・監修 ネコ好き資格マニア

国立の外国語学部ロシア語専攻を卒業後、行政書士資格、司法書士資格を取得
司法書士として法律事務所に在籍後、
現在は受験知識や法律知識を活かしてWEBライターとして活動中

Twitter:@aaron31192826