今回は不動産業界未経験、知識ゼロで「宅建士」の資格取得を目指す社会人向けの方に必見の内容です!30代サラリーマンが独学で宅建試験に一発合格した際の勉強法について、実体験を交えながら解説していきます。

ビル管理会社に勤める30代会社員です。数年前から資格勉強に目覚め、
独学での勉強法を自分なりに研究しています。
「独学&一発合格」のために要した勉強時間
2018年に私が宅建試験に合格した際、勉強に費やした期間は1月中旬~試験日(10月21日)の約10か月間でした。
平日1時間半程度、土日3~5時間程度、毎月35~40時間程度は勉強していましたので、費やした合計時間は350~400時間前後だったと思います。
ちなみに試験結果は38点でした。(合格規準点が過去最高37点の年でしたので、結構ギリギリではありました)
350~400時間といいますと大変なようにも思えますが、知識ゼロから宅建試験合格を目指す場合、このくらいの勉強時間は必要と考えています。
宅建の勉強を知識ゼロから開始する場合、日常的に馴染みの薄い分野が多く、取っつきにくい印象を持ってしまいがちです。初めは頭に入れていくのが大変ですし試験範囲もかなり広く感じると思います。
短期間の勉強で合格できる甘い試験ではないということは理解しておきましょう。(稀に1か月そこそこで合格したという声も聞きますが、知識ゼロからではまず無理と思っておくべきです)
しかし働きながら勉強するとなると、なかなか時間が確保できない方もいると思います。
時には仕事で疲れきってしまい、帰宅後に勉強する気になれない日もあるでしょう。
そんな方は後から述べる「働きながら独学で合格するための勉強法」を参考にしてみてください。
私自身も働きながら勉強していましたが、現代では机に向かう以外にも様々な勉強方法があります。効率的な時間の使い方をすることが何よりも重要です。
合格に必要な費用
独学で学ぶ場合、市販のメインテキスト1冊+問題集1冊+サブテキスト1冊、以上の3冊を購入することをオススメします。
私はメインテキストとして「みんなが欲しかった!宅建士の教科書2018」、同シリーズの問題集、さらに難問の多い民法分野の対策として、「民法がわかった(改訂第4版)」を購入しました。
合計3冊、要した費用は9000円弱です。

『みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2018年度』 (みんなが欲しかった! シリーズ)
滝澤 ななみ (著)

『民法がわかった』出版社 : 法学書院
(著)田中 嗣久、田中 義雄 、大島 一悟
通信講座や予備校などを利用した場合、数万円の費用が掛かりますので、必要最低限の出費で合格できたと思っています。
ちなみに過去問題集は購入していません。(ネットの解説サイトが充実していたため)
なお、テキストは2冊程度にしておいた方が無難です。下手に色々な教材を購入しても使いこなせませんし費用もかさみます。メイン1冊+サブ1冊をしっかりと読み込めば合格点に達するだけの実力は十分つけられると思います。
働きながら独学で合格するための勉強法
ここからは、働きながら独学で合格を目指す方のための勉強法を何点かのポイントに分けて説明します。
私自身、このやり方でかなり効率的に勉強することができましたので、是非参考にして頂きたいと思います。
■ネット解説サイトを活用する
独学で学習する際、大いに活用してほしいのが、ネット解説サイトです。特に過去問解説については、問題集を購入する必要がないくらい充実しています。
特に下記のサイトは過去問解説としてかなり利用していました。
過去問徹底!宅建試験合格情報 https://e-takken.tv/r01/
宅建超高速勉強術 公式ブログ http://xn--4gr16r4zc9g.jp/
印刷環境があれば過去問題をコピーして、時間を計りながらテスト形式で学習することも可能です。お金に余裕がある方は過去問題集を購入しても良いと思いますが、ネット環境さえ整っていれば必須というほどではないと思います。
過去問解説以外にも優良な解説サイトはたくさんあります。中には市販テキスト以上に詳しい情報が得られるサイトもありますので、色々検索してみることをオススメします。必ず自分に合う解説サイトが見つかるはずです。
■YouTubeの無料解説動画を視聴する
活字で学習することも大事ですが、映像コンテンツで学べばより頭に入ってきやすいものです。
動画で学ぶことにより、苦手に感じていた分野が一気に得意分野に変わることもあるでしょう。
私の場合はYouTube動画の「宅建みやざき塾」チャンネルをよく視聴していました。民法など難解な分野はテキストを読んでもピンと来なかったのですが、動画を見ることでかなり理解が急激に深まりました。
みやざき先生の歯切れの良いトークが頭に残りやすいため、なかなか覚えられなかった法令上の制限分野の重要ポイントも記憶に定着するようになりました。
そして動画で学んだ内容を後から述べるまとめノートに記載して、自分なりの覚え方を構築していくと良いと思います。
ただし、注意点として、あまり多くの動画チャンネルを見てしまうと、講師の方によって教え方が異なることもあり混乱する可能性がありますので、ある程度決まったチャンネルを視聴するように心がけましょう。

YouTubeチャンネル『宅建みやざき塾』
宅建みやざき塾 独学者応援! 借地借家法~契約期間の比較~
■スマホ専用の宅建試験対策アプリを活用する
仕事で疲れていて机に向かう気にならない時でも、スマホ勉強ならベッドに寝そべってでも可能ですし移動時間中もできます。
宅建は人気の資格なので、試験対策アプリもかなり充実しています。
私が使用していたのは、前述したみやざき先生製作の「宅建士 絶対合格! 過去問題・一問一答」というアプリでした。
このアプリは平成21年~29年の過去問9年分が学習でき、さらに一問一答形式の問題が入っています。間違った問題のみ復習する機能などもありますのでかなり便利です。(しかも無料です)
個人的には一番オススメしたいアプリです。
さらにプラスアルファとして、単語帳アプリを使って自分で単語帳を作ってみるのも効果的です。
私は「単語帳メーカー」というアプリを使って、自分の苦手分野や覚えにくい箇所を集中的に単語帳に登録し、通勤電車の中で毎日読み返していました。
手書きの単語帳ですと、鞄から出すのが億劫だったり作るのが手間だったりして長続きしなかったのですが、この「単語帳メーカー」は手軽に作れて使いやすいので、他の資格試験の勉強でも重宝しています。
余談ですが、このスマホによる学習というのは、試験の種類によっては相性が合うものと合わないものがあります。
たとえば理系の資格など数値計算が必要な試験では、ノートに手書きで計算式を書いていかなければ解答を導き出せない場合が多々あります。そういった問題をスマホで学習していくのはあまり効率的ではありません。
その点、宅建試験では数値計算を必要とする問題はほとんどないので、スマホを活用した勉強法と非常に相性が良いと思います。
☆スキマ時間を活用する
前述したツールを用いて通勤通学時間、待ち合わせ時間、休憩時間などのスキマ時間に学習しましょう。
私の場合は毎日の通勤に1時間半、往復で3時間というスキマ時間がありました。また営業でしたので電車での移動時間も多くありました。
少しでもスキマ時間ができた場合は、出来るだけスマホのアプリを利用して問題を解く習慣をつけていました。
たとえ10分程度でも毎日の積み重ねが後々大きな影響を与えますので、ネットサーフィンやスマホゲームなどの誘惑に負けず、習慣づけることが大切です。
☆まとめノートを作成する
大学ノート1冊分ほどで自分なりのまとめノートを作成すると、頭の中が整理され理解が深まります。
試験の1~2か月前などは、私はテキストよりもまとめノートを頻繁に読み返すようにしていました。
なお、まとめノートにはテキストをまるごと書き写すのはNGです。
書くことにより記憶が定着する効果もありますが、テキストと書いてあることが内容が同じならば復習には使えません。結局テキストを読み返した方が良いということになってしまいます。
テキストを書き写す場合は要点のみ、または理解が難しい分野を自分なりの言葉でまとめ上げる、そういった使い方が有効です。他にYouTube動画で学習した内容で良いと感じた箇所を書き込むのも良いでしょう。
あれもこれも詰め込まず、要点に絞った内容にすることを意識しましょう。
まとめ
以上の勉強法を用いて、私は宅建試験に一発合格することができました。
もっとも、勉強を始めた当初はかなり非効率的なやり方をしていました。(たとえばテキストの丸写しなどを時間をかけてやっていました)
初めから前述した勉強法で臨んでいれば、もう少し良い点数が取れていたかもしれません。
資格勉強といいますと、テキストや問題集を開き机に向かって学習する姿を一番に想像されると思いますが、現代では勉強法はそれだけに限りません。
特にスマホを使った学習方法は時間と場所を選ばずに行うことが可能です。
働きながら合格を目指す方は勉強時間の確保に悩まれることと思いますが、上に紹介したスマホアプリとYouTube学習+スキマ時間の有効活用により、合格への道が開けると思います。
初めに知識ゼロから独学で合格するためには、350~400時間程の勉強が必要と述べましたが、机に向かって学習する時間だけでなく、スキマ時間の学習も含めていけば、わりと確保しやすいのではないでしょうか。
今は新型コロナウイルスの影響でテレワーク等をされている方も多いかもしれませんが、日常生活においてもスキマ時間は意外と多くあるものです。少しでも時間を無駄にしないよう日頃から意識していることが大切です。
これから独学で合格を目指す方には、私の勉強法を参考にして頂き、試験勉強に励んで頂ければ幸いです。
執筆・監修 togaly.0317
ビル管理会社に勤める30代会社員です。数年前から資格勉強に目覚め、
独学での勉強法を自分なりに研究しています。