この記事では、宅建試験の合格のコツや、テキストや問題集を使った独学勉強方法、試験対策などを宅建合格者の「アポ」さんの実体験を元に解説していきます。
宅建の実績から・・・
まずは、実績のない人から言われても信憑性がないと思うので、実績からお伝えしていきます。
2019年度の宅地建物取引士の私の自己採点結果は、44点/50点でした。
内訳は、以下の通りです。
- 権利関係:14点/14点
- 宅建業法:16点/20点
- 法令上の制限:7点/8点
- その他:7点/8点
勉強期間は、5月から少しずつ行なってはいましたが、本格的に勉強に取り組んだのは、試験日の3週間前からでした。ちなみに、9月30日に受けた模試は27点でした。
合格点が過去最高で37点だったので、少なくともあと3週間で10点は上げないと合格しないという状況でした。
そんな3週間で17点をあげた勉強法についてご紹介していきます。
参考書
一般的に、宅建に合格するためには200〜300時間必要と言われています。1日3時間勉強したとすると、2ヶ月〜3ヶ月かかる計算になります。
様々な資格には必要勉強時間が記載されていますが、正直当てにならないと思います。
なぜなら、勉強方法や個性に応じて必要な勉強時間は大きく変わると考えるからです。
そのため、この記事では必要な勉強時間は伝えません。伝えるのは、勉強法と参考書のみです。
目安がないからモチベーションに繋がらないという声が聞こえてきそうですがご安心ください。何をどれだけ行えば合格するのかを解説致します。
まず、必要な参考書は以下の5冊です。
■らくらく宅建塾

■過去問宅建塾〔1〕 権利関係 (らくらく宅建塾シリーズ)

■過去問宅建塾〔2〕 宅建業法 (らくらく宅建塾シリーズ)

■宅建士問題集 過去問宅建塾〔3〕 法令上の制限その他の分野 (らくらく宅建塾シリーズ)
■パーフェクト宅建の一問一答 (解答力があがる!パー宅)
これらのみで宅建は合格できます。
この中でも、らくらく宅建塾とパーフェクト宅建の一問一答は必ず買ってください。
勉強法
まずは、らくらく宅建塾を反復して読むことが重要です。
読み方のコツとしては、権利関係であれば、図を書きながら整理をすること。
宅建業法であれば、数字に注意し、どのような状況の時に誰が影響を受けるのかを把握すること。
法令上の制限では、数字を暗記すること。その他は、最初は飛ばしてもいいです。
教科書を一周読み終えたら、次は過去問に移っていきます。
権利関係・宅建業法・法令上の制限及びその他の3冊を一問ずつ回答をじっくり読み込みながら行ってください。
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紙に書き出す必要はないので、電車の中でも、どんな状況でも少しずつ進めていくのがコツです。
過去に一回しか出題されていないような難しい問題が出てくることもあるので、確実に理解できるまで回答を読んでください。
過去問を終えたら、再度教科書に戻ります。

改めて教科書を読み返すとすごく分かりやすくなっていると思います。
ここで、教科書を2周してください。
その後に、パーフェクト宅建の一問一答に移ります。ここでは、問題を解くスピードと問題の傾向を掴んでいきます。

名前の通り、パーフェクト宅建をマスターすれば、8割は取れるくらいのパーフェクトさにはなります。
パーフェクト宅建は、7周ほど行ってください。問題をみた瞬間に答えが思い出せるくらいが望ましいです。
これが終わったら最後は仕上げの教科書です。
教科書は、ページ数が多く、読み切るのに時間はかかりますが、あと2周読み切ってください。2周読み切れば、わからないところはほとんどないと思いますので、これで試験に望めます。
勉強のコツ
勉強する内容は、わかったと思います。
では、具体的にいつの時間にどのように勉強すれば良いのでしょうか?
勉強する時間帯は、暗記物は寝る前に行うと良いです。
これは科学的にも言われていることで、寝る前に暗記物を行うことで定着率が上がります。
それ以外のものは、出来るだけ午前中に行いましょう。
頭がスッキリしている状態で問題を解いていくことで、より柔軟に頭を使うことができます。
また、場所を変えながら勉強するのも重要で、図書館やカフェ、電車の中等、様々な場所で勉強することで、その場所で勉強したという、場所と勉強内容が結び付けられるので記憶に残りやすくなります。
ただし、勉強する時は、なるべく気が散らないような環境でして、必ず一人で勉強するようにしてください。
時折ストレッチを挟んだり、軽くおやつを食べることをすることで、脳の動きがよくなるので、そちらも実践してみてください。
モチベーションの保ち方
勉強をする際に最も大切なのがモチベーションです。モチベーションが上がらないと、勉強の効率が下がってしまいます。
そこで、モチベーションの上げ方について説明していきます。
まずは、モチベーションを上げるために、目標を書き出してみてください。
合格することが目標であると思うのですが、より明確にイメージするために、何点とって合格するのかを書き出してみてください。
例えば、権利関係で9点、宅建業法で16点、法令上の制限で5点、その他で6点をとって合格すると書き出してください。
そうすることで、自分が何をすれば良いのかを客観的に知ることができ、勉強の効率も上がります。
勉強の効率が上がれば、その分勉強する時間が減らせるので、短期間でも成果をあげることができます。
また、座って勉強していると血行が悪くなり、脳に血液が行き渡らないので、立ちながら勉強したり、歩きながら教科書を読むことも効果的です。
まとめ
宅建の勉強は正直難しいです。
覚える量が多いので、どれだけやっても問題が解けるようにならないように思えると思います。
しかし、努力をすれば間違いなく自分の身になっていき、試験日までという明確な期限があるので、終わりがない努力にはなりません。
反対に、試験まで時間がなくて焦っていたとしても、まだ間に合います。
宅建の試験は、コツさえ掴んでしまえば難しいものではなく、むしろ簡単なものです。
モチベーションを保つのは難しいかもしれませんが、目標を明確にし、日々の積み重ねを書き記していくことで、自分の努力量も可視化できるので、是非試したみてください。
勉強時間で努力量を測るのではなく、教科書を読んだページ数で努力量を計るようにしていけば、効率よく、モチベーション高く行えます。
もちろん、上記に書いたような勉強だけでは足りないという方は、さらに教科書とパーフェクト宅建を繰り返して読んでいくといいでしょう。
9月からでも1日3時間勉強すれば間違いなく合格できます。
すぐに諦めて勉強しなくなってしまっては受かるものも受からなくなってしますので、最後まで力を振り絞って挑戦してみてください。
あなたのご検討をお祈りしています。
執筆・監修 アポ
不動産の会社に内定をもらい宅建を一発合格。短期間で合格する勉強法や文章の校正等をメインに活動している。Twitterでは、レポートに関するご相談を受け付けています。
Twitter:@nandemoya4649z