貸金業務取扱主任者の独学勉強法とは?試験までの勉強期間やスケジュールを解説!

『貸金業務取扱主任者』という資格をご存知ですか?

貸金業務取扱主任者は国家資格で、貸金業を営む会社で必要となる資格です。

試験は、日本貸金業協会が実施しており、同協会のホームページに試験詳細も記載されています。資格の登録や更新を行うのも同協会です。貸金業者は事業所ごとに貸金業務取扱主任者を設置しなければならないため、貸金業がある限りは必要とされる資格だと言えます。

今回はその貸金業務取扱主任者について詳しく解説していきます!

資格概要

試験について

申込期間 4月〜9月上旬
申込方法 インターネット、郵送
試験日 11月半ばの休日
試験時間 2時間(13〜15時)
試験地 札幌、仙台、千葉、東京、埼玉、神奈川、高崎、名古屋、金沢、大阪、京都、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄
受験料 8500円
出題形式 4肢択一
問題数 50問
解答方式 マークシート方式
出題範囲 1.法及び関係法令に関すること(22~28問)、2.貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること(14~18問)、3.資金需要者等の保護に関すること(4~6問)、4.財務及び会計に関すること(2~4問)

貸金業務取扱主任者の試験は毎年11月半ばに行われ、日曜日が試験日となっています。

4肢択一の筆記試験で、試験時間は2時間、問題数は50問あります。全国17地域(札幌、仙台、千葉、東京、埼玉、神奈川、高崎、名古屋、金沢、大阪、京都、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄)に試験地があり、受験者は希望試験地を選択することが出来ます。受験料は政令で定められている8500円です。

合格率は例年約30%です。合格に必要な正答数は、その年の難易度によって異なりますが、約30〜33問ほどとなっています。確実に合格を狙うのであれば、35点ほどの得点を目指す方が安全です。

貸金業務取扱主任者の独学勉強法、勉強スケジュール

基本的に半年程しっかり勉強すれば1発合格も狙える難易度の試験だと思います。

そのためには、独学の場合は自分でスケジュール管理をする必要があります。一日の勉強時間や、試験に向けての数ヶ月単位のスケジュールをしっかりと無理のない範囲で自分で組むようにしましょう。

貸金業務取扱主任者の勉強自体は法律に関する分野なので、用語が難しかったり、とっつきにくかったりすると思います。しかし、繰り返すうちに必ずわかってくるようになります。特に過去問を繰り返し行うと、過去からたびたび似たような選択肢が出ていることに気づきます。これは、試験対策としても有効なので、過去問を徹底的に繰り返すことが大切です。

独学の場合はわからないことを自分で調べたり、常に最新情報を得られるようにインターネット検索でも情報の取捨選択を上手にする必要があります。最初のうちはわからない用語も多いので、調べ学習も多くなると思いますが、そこをしっかりやらないと後々混乱の元となるので、用語はしっかりと抑えましょう。
最後に力を入れるべき項目についてです。

出題範囲の内、「法及び関係法令に関すること」と「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること」が出題数の内の大きな割合を占めています。その2項目だけで出題50問中の70%以上を占めています

そのため、効率よく得点するためには、この2大分野を制することが大切になります

もちろん、その他の出題ボリュームが少ない部分への勉強も必要ですが、そちらへの理解に時間を割きすぎるとかえって効率が悪くなってしまいます。バランスは大切ですが、あくまでも最重要項目は、この2大分野であることを忘れないようにしてください。

試験までのスケジュールは以下の通りです。

試験までのスケジュール

6月〜8月:インプット期
  • 書籍を1〜2周し、まずは全体像の把握+知識のインプット。
  • 分かりづらい用語などの調べ学習。
  • 覚えづらい項目(◯日以内、◯◯より前、後など)を一覧表にする。
  • スキマ時間は無料アプリを繰り返し実施。
9月〜11月:過去問反復期
  • 書籍の間違えているところを中心に繰り返し実施。
  • スキマ時間は無料アプリを繰り返し実施。
  • まとまった時間がとれる時は、すべての過去問を1〜3周繰り返し実施。

働きながら独学で資格取得を目指す人は、一日のスケジュールとして以下を参考にしてください。試験は昼からなので、無理に朝型の勉強、いわゆる朝活を取り入れる必要はありません。自分が勉強しやすいタイミングで、コツコツ進めていくことが大切です。

働きながら独学の場合のスケジュール

平日の場合
  • 通勤時間:書籍か無料アプリでスキマ時間を活用。
  • 昼休み:書籍か無料アプリでスキマ時間を活用。
  • 帰宅後:わからない用語などの調べ学習、自分なりのまとめや一覧表作成。
休日の場合
  • 予定がある時、気分が乗らない時:書籍か無料アプリで1問ずつでも勉強時間を作る。
  • 勉強時間を確保できる時:試験を想定して、実際の過去問を一通り解く。

1日の勉強時間は平日、30分〜1時間、休日は1時間〜3時間で取るなど。

平日は仕事や家事でなかなかまとまった時間を取りづらいと思います。そのため、スキマ時間を上手に使えるように、◯✕で回答できる書籍や、一問一答のアプリを活用すると効率が良いです。忙しい時や、気分が乗らないときでも、たった1問でも解くと罪悪感が薄れたり、1問やってみれば意外と続けて勉強できたりします。

1〜2時間のまとまった時間が取れる時には、実際の過去問に挑戦します。過去問は1度だけでなく、2〜3回実施することをオススメします。何周かするうちに、よく使われる言い回しや、よく出題されている選択肢がわかるようになってきます。

それぞれの勉強方法のメリット・デメリット

書籍:『らくらく突破貸金業務取扱主任者○×問題+過去問題集』について<br />


メリット→一問一答の◯✕形式なので、スキマ時間や気分が乗らないときでも気軽に始めることが出来る点です。また、問題文が見開き左側のページ、解答や解説が見開き右側のページという構成なので見やすいです。

デメリット→書籍自体に厚みや重さがあるため、持ち歩くのに不便です。また、解答などは赤字ではないため、赤いシートで一部だけ隠すのではなく、見開き右側の文字自体が見えないように、厚紙等で解答箇所を隠す必要があります。

アプリ:Tacwareの「スキマ時間で合格!貸金業務取扱主任者 一問一答」(無料)

メリット→無料である点と、一問一答形式なので、スキマ時間に活用しやすい点です。スマホアプリのため、出先でもかさばらずに気軽に勉強をすることが出来ます。正答率などもデータで残るため、自分の進捗が目に見えて管理しやすいです。

デメリット→誤字脱字が気になる箇所が複数あることや、解説が十分でないため、このアプリ単体で全体像を理解することは難しいという点です。

まとめサイト:貸金業どっとこむ

まとめサイト:貸金業どっとこむ

メリット→過去全ての過去問が無料で見られる点です。通信講座や資格の学校では、直近2〜3年分の過去問しかやらないことが多いと思いますが、本試験ではたまに結構昔の選択肢を持ち出してくることがあるため、網羅しておくにこしたことはありません。

デメリット→スマホやPCでサイトを開くため、印刷しない限りは問題文に印をつけたり、解答を書くことは出来ません。そのため、解答をメモする紙が必須となるため、出先のスキマ時間などには実施しづらい点が挙げられます。

資格を活かせる職業

貸金業を行う会社で役に立つ仕事と言えます。具体的にはカードローンなどの消費者金融の会社や、住宅ローンを取り扱う会社などです。資格を取る人も、その業界に就職を決めている人や、すでにその業界で働いている人がほとんどだと思います。

貸金業者は、営業所もしくは事業所ごとにこの貸金業務取扱主任者を法令で定める数、設置しなければならないため、会社から指示されて受験する人もいるほどです。会社によっては、貸金業務取扱主任者の資格を取ることで、奨励金を出しているところもあるため、貸金業を営む会社であればそれほど重要な資格であることがわかります。

監修・執筆 はぎこ

金融業界で働く20代OL。本業の他に雑記ブログ「ほっと部屋」を運営しています。お金の話や暮らしに役立つ情報を発信中。資格は産業カウンセラー、貸金業務取扱主任者所持。新しいことに挑戦するのが大好きで、今は社労士資格に挑戦中です。