【徹底解説】薬剤師とはどんな仕事?やりがい、給料・収入、転職方法について

今回はフジテレビドラマでも話題になっている「薬剤師」について仕事内容、給料、収入、転職方法を解説してみました!

薬剤師の仕事について

 薬剤師とは、日本では薬剤師法に基づき、「調剤、医薬品の供給その他薬事衛生を担当することで、公衆衛生の向上および増進に寄与し、国民の健康な生活を確保する」ことが役割です。

 この使命を念頭に置き、薬剤師として仕事ができる場所は、薬局やドラックストア、病院、製薬会社、他にも大学や公的機関など多岐にわたります。

薬剤師の仕事内容

 薬剤師が活躍できる職場はたくさんあります。

■調剤薬局

 薬剤師の勤務先で一番多いのは調剤薬局です。調剤とは、医師が発行する処方箋に基づいて、適正に医薬品が使用されるために、用法・用量などを確認しながら薬剤を調合することです。近年は医薬分業により、医師から独立して薬を確認することで、医療ミスを防いでいます。調剤薬局の薬剤師は、調剤、鑑査、服薬指導、薬歴管理記録などを行います。

■ドラックストア

 ドラックストアでは一般医薬品が多く扱われます。処方箋医薬品とは違い、医師の処方箋がなくても購入できる薬剤です。

 一般医薬品では、カウンター越しに薬剤を売買することからOver The Counterを略してOTC医薬と言います。OTC医薬品は、含まれる成分や使用方法の難度、副作用などから第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品に分類され、陳列方法も異なります。

 OTC医薬品として、初めて世の中に出たもので特に慎重に扱う物は、要指導医薬品と分類されています。

 要指導医薬品を含めて、ドラックストアにある全ての医薬品を販売できるのは薬剤師のみです。書面や文書を用いながら情報を提供したり、販売することがドラックストアでの主な仕事です。

■病院で働く場合

では、調剤は外来調剤と入院調剤の2つに分かれます。「外来調剤」は、外来で訪れた患者さんに薬剤を調剤します。「入院調剤」は、入院している患者さんの薬を調剤します。病院では、薬剤師は医療チームの一員となります。医師や看護師、栄養士などとチームを組み、より高度な医療の提供を目指しています。

 製薬企業で勤務する場合は、研究職、開発職、営業職に分かれています。製薬企業では、新しい薬の開発のために研究や実験をしている薬剤師がいます。また、その薬を販売するために、薬の効果や適正な使用方法を全国の医師や薬剤師に伝える役目を果たすMR(医薬情報担当者)という仕事もあります。

 製薬企業には、医薬品の最新の情報を収集、整理して、医療関係者に迅速に伝えるDIDrug Information)業務を担う薬剤師もいます。医薬品にはさまざまな種類があり、常に莫大な情報が溢れています。医師・薬剤師も、全ての情報を網羅しているわけではありません。そのため、DI業務では、医薬品に関するあらゆる情報を収集し、適正に管理する仕事をしています。

他には・・・

この他、化粧品メーカーで研究や薬事申請の業務をすることもあります。さらに、食品メーカーで食品添加物の研究をするなど、活躍の場は広がっています。

また、保健所にも薬剤師がいます。地域の公衆衛生の指導を行ったり、薬学の知識を活かして、食品衛生監視業務について公務員になるという場合もあります。

行政や警察などで公務員として働くことも出来ます。

「麻薬取締官」は、薬物犯罪にかかる取り締まりや、捜査、逮捕などを行います。流通する麻薬や向精神薬の監督、指導にあたる国家公務員です。麻薬取締官として働くには、拳銃の所持も認められており、危険も伴います。

あまり知られていませんが、自衛隊にも薬剤師が配属されています。「自衛隊薬剤師」は、薬剤官とも言われます。自衛隊員の日常の健康管理、医療支援などを行います。

日常からかけ離れた場所では、「刑務所薬剤師」も存在しています。法務技官とも呼ばれます。刑務所でも、医療行為や調剤業務を行う必要があるため、受刑者を相手に調剤や服薬指導を行います。

このように薬剤師は、薬のプロとして、幅広い分野で必要とされ、活躍しています。

薬剤師の年収

 厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、2019年の薬剤師のへ基金年収は543.6万円(年齢38.6歳)です。

 就職先や地域によっても差がありますが、平均年収が一番高い県は栃木県で、623.6万円(年齢43.3歳)、最も低い県は山口県で、515.5万円(年齢31.5歳)です。

 調剤薬局の場合、年代別で見ると、20代の正社員の場合最も多いのが400万円から500万円です。20台の場合は、経験も浅い為、給料はあまり高くはありません。

 また30代、40代、50代になると、最も多い層は500万円から600万円となります。このうち、50代では700万円以上の年収のある人が多くなります。

 薬局に就職した場合、他の職種と比較しても、初任給は高い傾向にあります。30歳くらいまでは順調に昇給します。

 しかし、給料は40代で頭打ちとなることが多く、その後の昇給は少なくなるという特徴があります。

製薬企業に就職した場合・・・

製薬企業に就職した場合、薬局やドラックストア、病院とは年収が違います。

製薬企業での仕事は大きく分けて、「研究職」、「開発職」、「営業職」の3つに分かれます。

 研究職の場合は、多くの場合博士号の取得が必要となります。そのため、年収も高く、大手製薬企業の平均年収は700万円から900万円です。研究の成果や能力が認められた場合は、1000万円を超えることもあります。

 食品メーカーに研究職として就職した場合の年収は、500万円から800万円が一般的です。

 開発職の場合も、研究職とほぼ同じ条件です。一般的な年収は約600万円ほどです。勤務する会社によっても年収は異なり、外資系企業の方が高年収です。

また、企業で管理職クラスになると、年収は1500万円から2000万円にもなります。

営業職は、MRと呼ばれる医薬品情報を医師や薬剤師などに伝え、自社商品をPRする仕事です。大手の製薬企業に勤務していれば、30代で1000万円を超えることも可能ですが、完全成果報酬型のシステムなので、営業成績が上げられなければ昇給は見込めません。一般的なMRの年収は、20代が500万円前後30代が650万円から700万円前後、40代、50代では750万円から950万円となり、全体の平均は700万円程度になります。

薬剤師になるためには

 薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格し、薬剤師名簿に登録されなければなりません。薬剤師免許を取得することが必須です。

薬剤師国家試験を受験するためには、大学の薬学部か、薬科大学で6年間の課程を修了していなければなりません。薬剤師養成課程を終了し、大学を卒業後に与えられる薬剤師国家試験受験資格を持ち、国家試験に合格すると薬剤師になれます。

薬剤師の転職について

 薬剤師の転職は、転職サイトを利用するのがお勧めです。薬剤師専門の転職サイトはいくつもあり、求人情報の詳細や店舗情報等を教えてくれ、仲介してくれます。

 しかし、転職の際には、転職先をよく選ぶことが重要です。希望に合った条件で勤務できるのか、給与面や勤務時間、休暇の取りやすさや人間関係など、納得してから転職しましょう。

 薬剤師の求人は、常にあります。転職は比較的しやすい職業です。しかし、金額だけを重視して転職すると、一人で過量な仕事を押し付けられたり、休みが取れない場合もあります。

求人情報だけでなく、実際に現場を見てから決めると良いです。

受験体験レポ

6年生になってからの国家試験の勉強は非常に大変でした。私は青本という薬剤師の国家試験のための本を購入しそれのみを使用し勉強しました。薬剤師は4年生までにほとんどの勉強が終わるのですが、私はほとんど覚えていなかったため6年生の一年間ですべて詰め込んだため非常に大変でした。平日はほぼ毎日大学に通い授業を受け土日は一週間の復習と他の勉強で一日が終わりました。ほとんど遊んでいる時間はなかったと思います。国家試験の勉強の他にも学校の卒業テストの勉強もありその対策で忙しかったです。バイトもしたかったのですが勉学が忙しくできる状況ではありませんでした。勉強をするうえで気を付けていたことは夜はしっかり寝て授業中は絶対に寝ないようにすることを大切にしていました。授業を大切にすることは簡単なようですが割と難しかったです。

(薬剤師ドラッグストア勤務・男性20代)

私が通っていた大学が私立のため、6年生時から薬学ゼミナールの講師が大学へ出向き青木を使った出張講義をして下さり、講義後は必ず家で復習を行いました。単元ごとに過去問を中心とした問題演習を欠かさず行い、苦手分野は何度も繰り返し行い、暗記系の単元は友人と一緒にゴロを作って楽しく覚えていきました。
日々の勉強の積み重ねで模試の成績も上がり現役で国試に合格することができました

(薬剤師・女性30代)

薬学学生の5年の末頃から、国家試験対策として学校での授業が本格化したため、研究室での研究と卒業論文の作成と並行して勉強するのが大変でした。また、勉強する期間が長くなるとマンネリ化する為、たまに友人達と勉強するようにしてモチベーション維持に努めました。

(薬剤師・男性30代)

私の時はまだでしたが薬学部は4年制でしたが、まず上の学年に進級するのが大変でした。4年生では学校で行ってくれる国家試験に近い卒業試験3回と自分で過去問を繰り返し解くことでなんとか合格を勝ち取りました。

(薬剤師・男性50代)

年間2回行われるテスト勉強をしっかりし、単位を取得することがまず大事です(留年性が10%以上います)。学校の国家試験対策の勉強および過去問をしっかり行うと合格率は他の医療職に比べ低い(70%程度)合格できると思います。

(薬剤師・男性50代)

まとめ

薬剤師まとめ
  • 主な就職先は薬局やドラックストア、病院、製薬会社、大学や公的機関など
  • 仕事内容は就職先によって異なる
  • 基金年収は543.6万円(年齢38.6歳)。研究の成果や能力が認められた場合は最大1000万円以上も!
  • 薬剤師になるには大学の薬学部か、薬科大学で6年間の課程を修了。そして、薬剤師国家試験に受験合格薬剤師名簿に登録されなければならない。
  • 薬剤師の就職先は幅広く、転職はし易い

 薬剤師は、薬を通じて、患者さんの健康に寄り添うことができます。

 調剤薬局やドラックストアで働く薬剤師にとって、自分の知識や正確な服薬指導が、患者さんの健康の向上につながります。

 医師には相談出来なかった些細な悩みや、小さな質問を汲み取ることができ、それを解決出来た瞬間は、とてもやりがいを感じられます。

 一方で、調剤や投薬には、高度な集中力が必要です。ほんの僅かな誤差や間違いが許されないため、常にプレッシャーの下にいます。

 しかし、そのプレッシャーを向上心に置き換えることが出来れば、さらに仕事に意欲を持つことができます。

 スキルアップを目指す場合も、非常にやりがいがあります。上を目指し、職場を変えたい場合は、理想の職場の求人が出た際に、すぐに動けるように日頃からスキルを磨いておきましょう。

執筆・監修 相田彩
平成15年に、昭和薬科大学薬学部薬学科を卒業。病院勤務を経て、現在は調剤薬局に勤務。2児の母です。